・受注は前年同期比 32.2%の2,091億円、3 四半期連続の増加
(一社)日本ロボット工業会がまとめた2025年 1~3 月期【会員ベース】ロボット統計受注・⽣産・出荷実績を発表した。
■概況 受注額が対前年同期比 32.2%の増加、生産額が同 22.2%の増加となった。
受注状況をみると、 前四半期に続き電子部品実装機が強い回復を示したほか、垂直多関節ロボットを中心としたマニピュレーティングロボットも同様の傾向を示し、受注台数、受注額ともに 3 四半期連続の増加となった。
出荷実績をみると、国内向けは、電気機械製造業向け、自動車製造業向けともに主要用途で減少が見られたものの、トータルで増加となった。
用途別では、スポット溶接用や半導体用など大きく増加した一方で、アーク溶接用が大きく減少、輸出で堅調な実装用も勢いのない状況が続いている。
輸出はアジア向けが中国を中心に増加し、実装用は1 年を通して前年同期を上回ったほか、溶接用や他用途も堅調だった。北米向けもマテハン用、溶接用中心に増加し、7 四半期ぶりに増加に転じた。マテハン用やスポット溶接用の大幅な減少が続いているものの、実装用や半導体用が引き続き増加した。一方、欧州では 2020 年の水準にまで落ち込んでいる。内外需ともに着実な回復が見込めるものの、世界経済の分断が需要環境を覆い、先行きに不透明感が漂っている。
■受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。
1.受注
・受注台数: 45,432(台) (前年同期比+23.3%) 【3 四半期連続の増加】
・受注額 : 2,091(億円) (同+32.2%) 【3 四半期連続の増加】
・生産台数: 44,022(台) (前年同期比+14.8%) 【9 四半期ぶりの増加】
2.生産
・生産額 : 1,986(億円) (同+22.2%) 【2 四半期連続の増加】
3.出荷
・総出荷台数: 44,688(台) (前年同期比+10.2%) 【9 四半期ぶりの増加】
・総出荷額 : 2,018(億円) (同+16.5) 【8 四半期ぶりの増加】
ー国内出荷台数: 10,159(台) (同▲5.6%) 【3 四半期ぶりの減少】
ー国内出荷額 : 542(億円) (同+2.3%) 【3 四半期連続の増加】
ー輸出台数 : 34,529(台) (同+16.0%) 【9 四半期ぶりの増加】
ー輸出額 : 1,476(億円) (同+22.8%) 【8 四半期ぶりの増加】
3.1 国内出荷内訳
電気機械製造業向け
・国内出荷台数: 3,350(台) (前年同期比▲4.5%) 【3 四半期ぶりの減少】
・国内出荷額 : 166(億円) (同+1.3%) 【2 四半期連続の増加】
自動車製造業向け
・国内出荷台数: 3,159(台) (前年同期比▲6.3%) 【4 四半期ぶりの減少】
・国内出荷額 : 167(億円) (同+3.5%) 【4 四半期連続の増加】
3.2 輸出内訳
電子部品実装用
・輸出台数: 3,135(台) (前年同期比+29.6%) 【4 四半期連続の増加】
・輸出額 : 568(億円) (同+33.1%) 【4 四半期連続の増加】
溶接用
・輸出台数: 9,428(台) (前年同期比+39.0%) 【6 四半期ぶりの増加】
・輸出額 : 231(億円) (同+36.5%) 【6 四半期ぶりの増加
詳細は、ニュースリリース
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