JFEエンジニアリング、浦添市より一般廃棄物処理施設の整備運営事業を受注

 JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は4月22日、沖縄県浦添市※1より「(仮称)浦添市新クリーンセンター施設整備・運営事業」を受注したと発表した。

 同事業は、浦添市が既存施設の老朽化に伴い、新たにエネルギー回収型廃棄物処理施設(ストーカ方式焼却炉、90t/日×2炉)およびマテリアルリサイクル推進施設(粗大ごみ破砕設備等、14t/5h/日)を整備するもの。JFEエンジニアリングは施設の設計・施工と、20年間にわたる運営業務をDBO方式※2により一括で受託した。

 新設するエネルギー回収型廃棄物処理施設は、超高温高圧ボイラの採用により、国内の一般廃棄物処理施設としては最高レベルとなる高効率発電を実現する。焼却炉にはJFEエンジニアリング独自の「高温空気燃焼技術※3」を発展させた「対向流燃焼方式※4」を採用し、さらに自動運転AIシステム「BRA-ING®※5」を導入することで、幅広いごみ量・ごみ質に対して、燃焼の安定化と発電出力の向上を図る。

 また、AI煙検知システム「Smoke AI※6」をはじめとした当社独自の火災対策技術を導入することで、昨今課題となっているリチウムイオン電池由来の火災を未然に防止する。

 さらに、施設から発生する処理生成物(主灰・飛灰)を全量資源化可能な設備構成とすることで同市の最終処分量ゼロ(埋め立てを行わない)の継続に寄与する。

 JFEエンジニアリングはこれからも廃棄物発電プラントのリーディングカンパニーとして、廃棄物の有効活用によりSDGs(持続可能な開発目標)の達成と社会課題の解決を目指し、顧客のニーズに合わせた最適な技術を提供していく。

※1浦添市が中城村および北中城村から地方自治法第252条の14第1項の規定に基づく「事務の委託」を受けてごみの広域処理を実施
※2Design=設計、Build=施工、Operate=運転を一括して発注する方式
※3https://www.jfe-eng.co.jp/products/environment/urb03.html参照
※4https://www.jfe-eng.co.jp/news/2018/20180625.html参照
※5https://www.jfe-eng.co.jp/news/2020/20200727.html参照
※6https://www.jfe-eng.co.jp/news/2021/20211202.html参照

<事業の概要>
発注者:浦添市
受注者 (代表企業):JFEエンジニアリング株式会社

(構成員):メタウォーター株式会社、沖縄プラント工業株式会社、福山商事株式会社

(協力企業):りんかい日産建設株式会社、株式会社東江建設、株式会社大成ホーム、株式会社九電工、JFE環境サービス株式会社、興南施設管理株式会社
事業名:(仮称)浦添市新クリーンセンター施設整備・運営事業
工事場所:沖縄県浦添市伊奈武瀬 1 丁目 555 番 25 地内
事業内容:エネルギー回収型廃棄物処理施設(ストーカ方式、90t/日×2炉)、マテリアルリサイクル推進施設(14t/5h)の設計・施工、20年間の施設運営業務
受注金額:456億5000万円 (税込み)
工事期間:2025年4月~2029年3月
運営期間:2029年4月~2049年3月

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