日鉄エンジニアリング、インド国営製鉄会社SAIL向けコークス乾式消火設備を受注

 日鉄エンジニアリング(東京都品川区)および連結子会社Nippon Steel Engineering India Pvt. Ltd. (以下、NSEI)は4月23日、インド/国営製鉄会社Steel Authority of India Limited(Chairman and Managing Director:Amarendu Prakash、本社:インドニューデリー、以下、SAIL)より、IISCO製鉄所向けにコークス乾式消火設備(以下、CDQ)1基(処理能力:120t/h)を受注したと発表した。

 同設備は、SAILの既設コークス炉の老朽更新に伴い新設されるもので、EPC(設計・調達・製作・据付工事・試運転)一式を日鉄エンジニアリング、NSEI、TATA Projects Limited(以下、TPL)の3社コンソーシアムで実行する予定。

 SAILは、これまでのコークス炉では、従来型の湿式消火方式またはマルチチャンバー方式によるコークス消火設備を採用していたが、今後新設するコークス炉に対しては省エネで環境にやさしい先進的なシングルチャンバー方式のCDQ導入を推進している。今回日鉄エンジニアリンググループのCDQについて、①世界各国で170基を超える納入実績および高効率な蒸気生産と安定稼働継続の実績、②NSEIを活用したローカル・コンテンツの最大化(設計および設備調達)、③現地企業TPLとのコンソーシアム組成により実現した価格競争力、の3点で高い評価を受け、設備の受注に至った。

 日鉄エンジニアリンググループがSAIL向けにCDQを受注するのは今回が初めてとなるが、インドではこれまで既に13基(本設備含む)の新設CDQを受注している。今後も、日鉄エンジニアリンググループは、NSEIのエンジニアリング・製造対応能力のさらなる強化を図り、インドにおける民営・国営製鉄会社からの先進的なCDQの供給ニーズに応えることを通じて、環境・省エネ分野のトップサプライヤーとして顧客満足度の向上に努めるとともに、世界の製鉄業の発展および環境保護・CO2排出量削減に大きく貢献していく。

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