コネクレーンズ、イタリアのコンテナターミナルから電動モバイル港湾クレーンを受注

 Konecranes(コネクレーンズ): 2025年4月16日

 Gallozzi Group (ガロッツィ・グループ)傘下のイタリア、Salerno Container Terminal (SCT、サレルノ・コンテナターミナル)は、港湾近代化プロジェクトを支援するため、外部電源を備えたコネクレーンズ社製Gottwald(ゴットバルド)ESP.10移動式港湾クレーンを発注しました。受注は2025年第1四半期に完了し、引き渡しは2025年第4四半期を予定しています。

 64メートルのブームと最大125トンの吊り上げ能力を備えたこのクレーンは、最大15,000TEU、横列22列のスーパーポストパナマックス船のコンテナの取り扱いに使用されます。また、ツインリフトスプレッダーとの併用も可能となっています。

 この高性能クレーンは外部電源を備えているため、電力網に直接接続できます。これによりドライブトレインの効率が向上し、SCTは地域の排出量を削減し、環境効率目標の達成に貢献します。コネクレーンズのTRUCONNECT®と予測サービスは、状態基準監視をサポートし、機器の寿命を延ばすとともに、イタリアのデジタル変革指令と移行計画5.0への適合を実現します。

 「この新型クレーンは、最新世代の船舶の荷役時間を大幅に短縮します。同時に、私たちは操業の環境効率を向上させ、地域全体における電化の模範となるでしょう」と、ガロッツィ・グループ会長のAgostino Gallozzi(アゴスティーノ・ガロッツィ)氏は述べています。

 SCTは1990年にコネクレーンズ・Gottwald(ゴットバルド)の移動式港湾クレーンを導入しました。今回の最新契約は、排出量の少ないコンテナ取扱への移行を支援するための設備およびインフラ投資を含む、1,000万ユーロ規模のターミナル改修プロジェクトの一環です。SCTは、地中海地域で最も環境効率の高いターミナルを目指しています。

 「ガロッツィ・グループの電化とデジタル化への取り組みは、環境効率が高くターミナル運営の近代化を目指すコネクレーンズの戦略と完全に一致しています」と、コネクレーンズ・モバイルハーバークレーンズのセールス&マーケティング担当副社長、Giuseppe Di Lisa(ジュゼッペ・ディ・リサ)は述べています。

 この契約は、コネクレーンズのビジョンである「エコリフティング」の一環です。エコリフティングとは、製品とサービスのポートフォリオを通じて環境への有益な影響を拡大し、同時にお客様の二酸化炭素排出量を削減することです。ディーゼル駆動システムの環境最適化からハイブリッド化、そして完全電動化まで、私たちはより少ない資源でより多くの成果を上げ続けます。

 顧客第一主義、事業成長へのコミットメント、そして継続的な改善こそが、コネクレーンズをマテリアルハンドリング業界のリーダーたらしめています。これは、デジタル化とテクノロジーへの投資に加え、経済の脱炭素化、循環型社会の実現、そして安全性の向上につながるソリューションを通じて、マテリアルフローの効率化を目指す取り組みによって支えられています。

■ Konecranes(コネクレーンズ)について
 コネクレーンズは、マテリアルハンドリングソリューションのグローバルリーダーであり、多様な業界の幅広い顧客にサービスを提供しています。私たちは、日々の改善から、最も重要な瞬間における画期的な進歩に至るまで、常に業界のベンチマークを設定しています。なぜなら、より安全で、より生産的で、持続可能な方法を常に見つけることができると確信しているからです。だからこそ、50カ国以上に約16,800人の専門スタッフを擁するコネクレーンズは、世界が求めるものを持ち上げ、扱い、移動させるという使命を日々担っています。2024年のグループ売上高は42億ユーロに達しました。コネクレーンズの株式は、ナスダック・ヘルシンキ(シンボル:KCR)に上場されています。

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。