フェローテックホールディングス(東京都中央区)は4月15日、同日開催の取締役会において、マレーシア北部の製造子会社であるFerrotec Manufacturing Malaysia Sdn. Bhd.(以下、FTMM」)の第2工場として、総額 2 億 2,640 万ドル(約 333 億円)を投じ新工場建設を行うことを決議したと発表した。
■設備投資の背景
半導体需要は、AI や省電力コンピューティングの進歩を背景に着実に増加すると予測されており、高性能ロジック、DRAM、高帯域幅メモリ、先端パッケージングといった主要な業界動向の変化は、引き続き半導体製造装置、特に電子回路を形成する前工程設備(WFE:Wafer Fab Equipment)への投資を牽引していくと予想される。
一方、足元の地政学的リスクの高まりを考慮し、欧米主要顧客は中国国外での生産能力確保をますます模索している。そうしたなか、 マレーシアの半導体等装置関連製品の量産拠点として2022年設立したFTMMは、
2024 年 1 月より生産を開始し、同地区に進出している欧米主要顧客からの製造拠点設立への期待に上手く応え、順調に生産量を増加させており、当初の狙い通り顧客ニーズを取り込むことに成功している。
しかしながら、FTMMの現行生産能力では2026年以降の需要を満たすには不十分との認識から、顧客企業からも現行工場の稼働以前から生産能力の拡大を要請されていた。 同社としては石英、セラミックス、金属受託加工における大きな事業機会ととらえ、生産能力の増加を決定した。
投資金額は、2億2,640万ドル(約333億円、146.91円換算)、内訳は工場建屋約1億320万ドル(約152億円)、機械設備約1億2,320万ドル(約181億円)。
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