メッツォ、メキシコ・イラプアトに先進的な脱水開発ハブを開設

 Metso(メッツォ):2025年4月11日

 メッツォは、メキシコ中部の戦略的な立地にあるIrapuato (イラプアト)に、最先端の脱水開発ハブを正式に開設しました。この新施設は、メッツォの競争力と顧客サービス能力の大幅な強化を意味します。顧客の多様な脱水ソリューションニーズに対応できるよう設計されており、対応時間の短縮、環境への配慮、そして確実な納入を実現します。2025年4月10日、顧客、関係者、そして従業員の皆様に開所式を挙行しました。

 メッツォの新拠点は、メッツォおよび他社のサブアセンブリおよび新製品向けのポリマーフィルタープレートを製造し、製品開発能力も強化します。メッツォがろ過事業で強いプレゼンスを持つ南北アメリカ市場を主な事業領域としていますが、アジア太平洋地域やアフリカなどのグローバル市場にもサービスを提供しています。

 メッツォの北中米担当社長、Giuseppe Campanelli (ジュゼッペ・カンパネリ)氏は次のように述べています。
 「メキシコの新拠点は、当社の顧客サービス能力強化における大きな節目となります。この拠点開設により、革新と卓越性へのコミットメント、そして顧客の事業の成功と持続可能性を推進するカスタマイズされたソリューションの提供へのコミットメントが強化されます。鉱業をはじめとするプロセス産業向けのフィルター製品ポートフォリオ全体をサポートする能力を備えたこの拠点は、メッツォの比類のない脱水技術の専門知識を最大限に活用します。」

■顧客の利益のための効率性と開発への取り組み

 メッツォの選鉱・脱水・湿式製錬サービス担当上級副社長、Tomas Hakala (トーマス・ハカラ)氏は次のように述べています。
 「ポリマーフィルタープレートは戦略的かつ重要な部品です。今回の投資は、顧客にとって先駆的で革新的なサプライヤーとなるという当社のコミットメントを改めて示すものです。このマイルストーンを達成できたことを大変嬉しく思います。これにより、当社の製品と業務効率が強化されます。フィルタープレート製造エコシステム全体の生産能力管理と生産計画を最適化し、効率性と革新性をリードすることを目指します。」

 製品開発では、製品機能の向上と代替素材やリサイクル素材の活用、そしてバージン原料と循環型社会の両立に重点を置きます。開発専門家は生産現場に近いため、パイロット生産能力を柔軟に活用することができます。

 総額約4,500万ユーロ(約24おく、160円換算)の投資を受けたこの施設は、18,000平方メートル以上の敷地に位置し、8,500平方メートルを超える生産・倉庫面積を有しています。この投資は当初2022年に発表され、建設は2023年9月に開始されました。

 イラプアトには、メッツォがゴム、ポリメット™、そしてスクリーニングメディアの工場も併設しており、相乗効果と業務効率の向上を実現しています。さらに、メッツォは同じ地域に新たな配送センターを開設し、配送能力を拡大しています。

■最新鋭の施設は、安全で持続可能な労働環境を提供します。

 従業員の安全確保はメッツォにとって最優先事項であり、新センターの運用モデルとレイアウトは、高いレベルの安全基準の実現をサポートしています。

 環境への配慮は、施設の運用とエネルギー使用の計画に強く組み込まれています。法律で認められる範囲で太陽光発電設備が設置されており、2030年までに事業活動におけるCO2排出量をネットゼロにするというメッツォの目標を支えています。

 イラプアトにあるフィルタープレート工場のゼネラルマネージャー、Armando Luna(アルマンド・ルナ)氏は次のように述べています。

 「脱水技術の専門家と生産従業員に地域雇用の機会を創出することで、地域社会に貢献できることを光栄に思います。当社の製品開発チームは、世界中の顧客のニーズに応え、当社の能力を高めることに尽力しています。新拠点は約75名の従業員で開設されます。メキシコでGreat Place to Work®に認定されたことを誇りに思い、従業員のスキルを継続的に向上させることを目指しています。」

■ろ過における包括的な専門知識
 メキシコの新拠点は、メッツォの既存のろ過事業の拠点を大幅に強化するものです。メッツォは、フィンランドと中国にろ過技術センター、フィンランドに脱水技術センター、そしてセラミックフィルタープレート工場を運営しています。

 Metsoのろ過ポートフォリオは、15種類の異なるフィルタと、様々な用途に対応する包括的なサービスで構成されています。Metsoフィルタの80%以上は、主に水の回収と再利用における効率性から、Metso Plusポートフォリオに含まれています。Metsoは14,000回以上のろ過試験を実施し、世界中の様々な用途に5,000台以上のフィルタを納入してきました。多くのフィルタは、Metsoのコーポレートブランドとともに、Larox®という製品名で販売されています。ろ過に関する詳細は、当社のウェブサイトをご覧ください。

■ Metso(メッツォ)について
 メッツォは、世界中の骨材、鉱物処理、金属精錬業界における持続可能な技術、エンドツーエンドのソリューション、そしてサービスにおいて、先駆者です。私たちは、製品とサービスの専門知識を活かし、顧客のエネルギーと水の効率性を向上させ、生産性を高め、環境リスクを軽減します。私たちは、前向きな変化を実現するパートナーです。
 メッツォはフィンランドのエスポーに本社を置いています。2024年末現在、メッツォは約50カ国に17,000人近くの従業員を擁し、売上高は約49億ユーロ(約7,840億円、160円換算)です。メッツォはナスダック・ヘルシンキに上場しています。

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。