・トンネル補修における「サポートライニング工法用ダクタル板把持装置」を開発
総合建設機械レンタルのアクティオ(東京都中央区)は4月11日、熊谷組と共同で、トンネルの補強や保護に用いるダクタル板を用いたサポートライニング工法における機械化を図るため、ダクタル板の把持装置を開発したと発表した。これにより従来行ってきた人手によるパネル設置作業をトンネル全周にわたり機械で設置できるため、安全性と施工効率の向上を図ることができる。
■背景
トンネル覆工の補強やはく落防止を目的としたサポートライニング工法において、ダクタル板を用いたライニング工事では、人が持てる重量に分割したダクタル板を人力による設置が一般的で、特にトンネル上半部の設置は苦渋作業となる。そこでクレーンとパネル把持機構を組み合わせたダクタル板把持装置を開発し、ダクタル板を細分化すること無くトンネルの全周を網羅して設置できる。操作者は高所作業車からリモコン操作が可能なため、作業が安全かつ容易になる。
■概要
開発した把持装置は汎用的クレーンとバキューム式吸着器を組合せたもので、クレーンは、レンタル対応の前田製作所製CC423Sテレスコピッククローラークレーン(最大定格総荷重2.93t×作業半径1.5m)と、バキューム式吸着器は、WIRTH GMBH社製オクトパス ガラスジャックGL-CC600を専用の回転機構を介して構成している。バキューム式吸着器の特徴は、吸着器本体にバキューム機構が内蔵されており、吸着部(サクションカップ)は4個で把持する。サクションカップ1個当たりの吸着力は定格で75kg、動力はバッテリー駆動で、操作は無線式リモコン。
詳細は、ニュースリリース
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