クボタ、住友建機から14tクラスの油圧ショベルをOEM調達

・欧州建機事業の品ぞろえを拡充

 クボタは4月4日は 住友建機から、欧州市場向けに14tクラスの油圧ショベルのOEM供給を受けることについて同社と合意したと発表した。4月7日に開幕する世界最大の建設機械の見本市「bauma2025*1」に当該製品を出展する。

■背景と目的
 世界的に人口増加に伴う住宅需要の拡大、インフラ投資や都市開発に伴う工事の増加が見込まれていることに加え、建設工事における人手不足が深刻化していることから、効率化や省人化に向けて、今後も建設機械の旺盛な需要が見込まれている。

 クボタは市街地の建設工事などに使用される小型建設機械の製造・販売を行っており、主力の6t未満クラスのミニショベル*2の販売台数は世界トップシェア*3。

 一方、工事現場などでは、作業内容や規模に合わせて多様なサイズの建設機械が使用されており、特に欧州ではクボタのミニショベルを使用しているユーザーからも、クボタが製造・販売する中では最大の8tクラスよりも大きい機械を求める声が高まっていた。

 そこで、クボタのラインアップよりも大型の油圧ショベルを製造・販売し、省燃費や高い操作性などで市場からの評価が高い住友建機と14tクラスの後方小旋回型*4の油圧ショベルについてのOEM供給について協議をすすめ、今回の合意に至った。

 クボタは今回のラインアップの拡充により、欧州市場における小型建設機械の総合メーカーとしての地位のさらなる向上に努めていく。なお、販売開始は2026年春を予定している。

 また、クボタと住友建機は、顧客のニーズにさらに応えるため、引き続き両社の強みを生かしたOEM供給の具体的な検討を継続していく。

*1.ドイツ・ミュンヘンで3年に1回開催される世界最大の建設機械の見本市。2025年は4月7日から13日まで開催。

*2.油圧ショベルのうち重量が6t未満のものを「ミニショベル」と呼ぶ。

*3.出典:Off-Highway Research2024

*4.コンパクトなボディサイズで、狭い現場での作業に優れた機械。

 詳細は、ニュースリリース