三井E&Sの高橋社長、新入社員に対し挨拶

 三井E&Sは4月1日、2025年度入社式を行い、高橋岳之社長が新入社員に対し挨拶した。以下、入社式社長挨拶(要旨)

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

 三井E&Sを代表して、皆さんの入社を心から歓迎いたします。

 創業以来108年の間に、時代は大きく変わり、我々を取り巻く環境も大きく変化してきました。「最も強いものが生き残るのではなく、最も変化に対応したものが生き残る」という言葉の通り、当社もその時代の環境や状況に合わせて変化し続け、今日の姿があります。

 直近では、社名を「三井造船」から「三井E&S」と改め、E&Sには”Engineering & Services for Evolution & Sustainability”の意味を込め、エンジニアリングとサービスで持続可能な社会の実現に貢献していくという私たちの存在意義(パーパス)を込めています。

 我々の掲げる企業理念は、「エンジニアリングとサービスを通じて、人に信頼され、社会に貢献する。」です。

 また、マテリアリティとして「脱炭素社会の実現」と「人口縮小社会の課題解決」を掲げており、当社の技術リソースを活用して、グリーンとデジタルを切り口に社会課題の解決を目指しています。

 地球規模での気候変動、災害、パンデミック、各地での紛争、戦争など、今の時代は特に変化が激しく不透明です。今後持続的に成長していくための事業戦略をどう考えるか、非常に難しい判断を迫られる状況ではありますが、そういう時代だからこそ、ビジネスチャンスがあると思います。

 また、こうした状況にあるからこそ、今の当社は皆さんにとって、様々なことにチャレンジできる面白さに溢れていると思います。

 そこで、今日から三井E&Sグループの一員になる皆さんに心に留めておいて欲しいと思うことを3点お話ししたいと思います。

 まず1点目は、自らの事業、製品を好きになることです。仕事をする上で、自分が携わる事業や製品を好きになることは極めて大事です。

 我々は自社が持つ技術リソースを活用して、いかに社会課題の解決に貢献していくか、を常に考えることとしています。従って皆さんがこれから従事する仕事は全て我々の身の回りにある様々な社会課題解決に貢献することにつながっています。そのことを是非意識して、自らが従事する事業、製品を好きになって欲しい、そして仕事を楽しんで欲しいと思います。自分の仕事を好きになり、プライドを持ち、高いモチベーションを持って仕事に臨めば、それは個々人の成長につながり、会社の成長、発展につながっていくことになります。

 次に2点目は、自らのグランドデザインを描くことです。グランドデザインとは、”将来の目標を立て、そこに至る道筋を描くこと”です。「自分は何がしたいのか」、「どのような社会人になりたいのか」、「どんな価値を世の中に提供出来るのか」といったことをしっかりと考え、自分自身の長期的なビジョンを持ってほしいと思います。

 当社は2023年からの新体制始動にあたって各種人事制度を大きく見直しました。その中の一つに「目標管理制度」があります。個々人の目標が各部署の目標、事業部の目標、全社の目標に一直線に繋がり、会社の持続的成長を実現させていこうというものであり、個人の成長と会社の成長を結び付けるものです。新入社員の皆さんにとって、最初から完璧なグランドデザインを描くことは難しいと思いますが、仕事を通じて経験を積み、学びながら、自分自身の長期的なビジョンを持ってほしいと思います。

 最後に3点目は、前例にとらわれず新しいことにチャレンジする姿勢をもつことです。

 現代は先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代と言われています。技術の進化、価値観の多様化、ビジネス環境の激変-そのような状況の中で、同じやり方に固執し、前例を踏襲するだけでは、企業としての成長はなく、むしろ時代の波に取り残されてしまいます。私は常日頃「前例踏襲の打破」ということを言っています。
 
 時代が変化し、社会が進化する中で、過去の前例にただ従うだけでは、停滞を招き、成長の機会を失います。弊社が名前を変え、体制を変えてきたのは、まさしく”前例踏襲を打破し新たな未来を切り開く”ためです。

 皆さんには、フレッシュな視点と感覚で、また皆さんの個性と挑戦心を存分に発揮し、新しい価値を生み出す存在、新たな変革に果敢にチャレンジする存在になってほしいと思います。

 今年は、多様なバックグラウンドを持つ方々が入社してくださり、大変喜ばしく思っています。皆さんが持つそれぞれの文化、経験、視点が、当社の新たな可能性を広げてくれると確信しています。皆さんの成長と活躍を期待しています。

 ニュースリリース