日立建機、環境省主催「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」で「環境サステナブル企業」に初選定

 日立建機は2月27日、環境省が主催する第6回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」の環境サステナブル企業部門に応募し、「環境サステナブル企業」に初めて選定されたと発表した。

 2019年に創設された同アワードは、ESG金融に積極的に取り組む金融機関や諸団体、環境サステナブル経営に取り組む企業を評価・表彰し、その内容をESG金融や環境サステナブル経営に取り組む多くの関係者と共有することを目的としている。環境サステナブル企業部門では、「環境関連の重要な機会とリスク」を経営戦略に取り込み、企業価値の向上と環境への正の効果を生み出しているかの視点を前提に、重要な環境課題に関する「リスク・事業機会・戦略」「KPI」「ガバナンス」の開示充実度を、業種別特性も考慮して評価・選定している。第6回は、環境サステナブル企業部門で45社が選定された。

 日立建機グループは、「気候変動に挑む製品・技術開発」「資源循環型ビジネスへの転換」をマテリアリティ(重要課題)に定めている。2050年までにバリューチェーン全体を通じての温室効果ガスの実質排出量ゼロをめざすため、製品開発および生産工程の両面でロードマップを策定し、CO2排出量の削減に取り組んでいる。また、投入資源や廃棄物を抑制するため、「製品ライフサイクル」を1.5倍にすることをめざして、部品・サービス、再生、レンタル、中古車といったバリューチェーン事業を拡大し、顧客価値の最大化と資源消費の最小化を両立している。これらの環境課題に対する中長期戦略や環境情報の開示などが総合的に評価され、今回の受賞に至った。

 日立建機グループは、これまでも社会の発展とともに技術力を高め、世界中の社会インフラや産業、住宅の整備を支える建設機械をつくり、進化させ続けてきた。今後も革新的で信頼性の高い製品とソリューションを組み合わせて世の中に提供し、顧客に寄り添いながら豊かな大地と豊かな街づくりに貢献していくとしている。

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