・操業開始は 2027 年度を予定
日本ノッズル精機(埼玉県久喜市)は2月14日、明和東部工業団地 A 区画(群馬県邑楽郡明和町下江黒)に新工場を建設、現在の本社・埼玉事業部を移転すると発表した。
明和東部工業団地への移転は、主力製品の一つである舶用ディーゼルエンジン向け燃料噴射装置の生産能力を大幅に向上させるための重要なステップ。また、新工場の建設により、最新の技術を導入し、カーボンニュートラル社会実現に向けた新燃料対応への舶用業界の取組みに合致し、更には効率的な生産体制を整えることが可能となる。
気候変動枠組み条約(UNFCCC)条約国会議等において地球温暖化防止の必要性が認識される中、海運分野においても CO2 排出削減の取り組みが進められているが、埼玉事業部の主力事業である、船舶用ディーゼル機関向け燃料噴射装置については、国内エンジンメーカーのカーボンニュートラル燃料対応機関向けの研究開発需要が旺盛であり、新工場建設によりその需要に対応することで、海運業界のカーボンニュートラル化、ひいては地球温暖化防止に貢献できるものと考えている。
新工場は敷地が約 32,000 ㎡、工場が約 10,000 ㎡(事務所棟等を含めると約12,000 ㎡)で計画しており、最新の生産設備を導入するとともに、太陽光発電装置・再生エネルギー由来電力等により生産 CO2 を削減し、持続可能な生産を実現する。また、新工場では 30 名程度(現在埼玉 94 名)の新規雇用を創出する予定。操業開始は 2027 年度を予定している。