日精樹脂工業が2月7日に発表した2025年3月期第3四半期(4〜12月)の連結業績によると、販促キャンペーンの実施等により需要の底上げを図ったが、引合から受注に至るまでの期間が長期化していること等から売上高合計は337億2千5百万円(前年同期比1.0%減)となった。製品別売上高については、射出成形機売上高は243億2千1百万円(同0.8%減)、周辺機器売上高は14億9千1百万円(同18.2%減)、部品売上高は68億3千8百万円(同8.9%増)、金型等の売上高は10億7千3百万円(同25.2%減)となった。
利益面については、資源価格の高騰および原材料価格の高騰等により営業利益は7億8千4百万円(同 49.8%減)、経常利益は8億3千1百万円(同38.9%減)、これらの結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億8百万円(同51.2%減)となった。
第3四半期連結累計期間における世界経済は、中国経済の減速および中東、ウクライナ情勢の長期化により資源価格および原材料価格の高騰が継続しており先行きは不透明な状況で推移した。わが国経済においては、緩やかな回復基調が継続している一方で、資源価格および原材料価格の高騰、円安による物価上昇等から先行きは不透明な状況が継続している。
同社グループが属する射出成形機業界は、国内および海外での設備投資需要が低調であったことおよびエネルギー価格、原材料価格の高止まり等から厳しい経営環境が継続している。
■セグメントの状況
① 日本:円安の進行による物価高、原材料高等により設備投資意欲が低下したこと等から売上高(外部売上高)は110億4千3百万円(前年同期比6.2%減)、セグメント利益は8億2千万円(同37.7%増)となった。
② 欧米地域:米国および欧州での需要が低調であったこと等から売上高(外部売上高)は131億2千2百万円(同 8.4%減)、セグメント損失は4億2千1百万円(前年同期はセグメント損失6千8百万円)となった。
③ アジア地域:中国を中心に自動車関連等からの需要があったこと等から売上高(外部売上高)は95億5千9百万円(同 20.2%増)となったが、セグメント利益は2億9千6百万円(同22.7%減)となった。
■ 連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2025年3月期の連結業績見通しについては、2024年5月14日発表予想(下記)を据え置いている。
売上高455億円 (前年同期比3.3%減)、営業利益10億50百万円(同39.1%減)、経常利益11億50百万円(同14. 2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益6億円(同59.5%減)を予想している。
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