鹿島建設、自動化施工システム「A4CSEL®」の普及展開を見据え、建設会社との連携を試行

 鹿島建設は2月6日、自動化施工システム「A4CSEL®」の普及展開を見据え、他の建設会社数社との連携を試行し、鹿島が元請けではない3現場にA4CSELを適用したと発表した。

 鹿島は、建設現場における省人化および生産性・安全性の飛躍的向上を目指して、建設機械の自動運転を核とする自動化施工システム「A4CSEL」(クワッドアクセル)※1の開発を進め、ダムを中心とした工事に適用し、実績と成果を積み上げてきた。

 この間、一つとして同じ条件がない建設工事への適用性をさらに向上させるべく、A4CSELを構成するシステムの高度化に加え、自動化した建設機械に合わせた施工方法や手順の見直し等さまざまな工夫を凝らし、A4CSELは進化と深化を続けてきた。

 一方で、建設業界は「人手不足・熟練技能者不足」「他産業に比べて低い生産性」「無くならない労働災害」などの課題を抱えている。A4CSELを業界に広く普及させることは、これらの課題解決に寄与するものと考え、他の建設会社数社との連携を試行し、鹿島が元請けではない3現場にA4CSELを適用した。

 鹿島は今後も、より多くの現場へのA4CSELの適用を通して、建設機械の自動化運転機能および性能の向上ならびに自動化機種を増強し、適用可能な工種や作業を拡大するとともに、現場規模や使用条件に合わせて柔軟に対応できる汎用性の高いシステムへ発展させるための技術開発を進めていく。

※1 Automated/Autonomous/ /Advanced/Accelerated Construction system for Safety,Efficiency,and Liability

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