日鉄エンジニアリング、兵庫県の揖龍地域新エネルギー回収型廃棄物処理施設整備事業を受注

 日鉄エンジニアリング(東京都品川区)は1月31日、同社を代表とする企業グループが、揖龍保健衛生施設事務組合(管理者:兵庫県たつの市長)より揖龍地域新エネルギー回収型廃棄物処理施設整備事業の設計・製作・施工を受注したと発表した。

 同施設は日鉄エンジニアリングの低炭素型シャフト炉として6件目の受注で、組合の既存施設(1997年稼働開始、日鉄エンジニアリングの従来型シャフト炉)に比べ、CO2排出量の大幅な削減が可能となる。

 日鉄エンジニアリングは既存施設の設計・製作・施工と稼働以降これまで約30年にわたる操業・整備業務を受託し、地域で発生するごみの安全で安定的な処理に携わってきた。今回の施設更新では、組合からこれまでの安定稼働実績が評価され、改めて日鉄エンジニアリングの低炭素型シャフト炉が採用されたことになる。

 今後も長期間にわたり信頼性の高い技術で安定的にごみ処理を担うとともに、廃棄物発電や溶融スラグ利活用などのごみ処理に関する総合的なソリューションの提供を通じて、地域循環共生圏の構築やSDGsの達成に向けた取り組みに貢献していく。

<案件概要>
設計・建設期間:2025年1月~2031年9月(既存管理棟の撤去工事含む)
建設予定地:兵庫県たつの市 揖龍クリーンセンター敷地内 約12,000㎡
処理対象物:普通ごみ、粗大ごみ、リサイクル施設由来の可燃残渣
処理方式:シャフト炉式ガス化溶融炉
施設規模:115 t/日(57.5t/日×2炉)
付帯施設:計量棟、駐車場、電気自動車用充電設備、構内道路、植栽など、その他関連する施設や設備など
稼働開始:2031年4月(予定)

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