・タイヤ水平リサイクルの社会実装に向けた取り組みを加速
ブリヂストンは1月30日、タイヤ水平リサイクルの社会実装に向けて、関工場(岐阜県関市)敷地内に使用済タイヤの精密熱分解パイロット実証プラントの建設を決定したと発表した。2027年中の稼働開始を予定。使用済タイヤを精密熱分解して分解油や再生カーボンブラックを回収し、タイヤ原材料として再利用するケミカルリサイクル技術の社会実装に向けて、今回建設するパイロット実証プラントでは、精密熱分解プロセスの確立および最適化に関する技術実証を行う。
また、今回の投資は、中期事業計画(2024-2026)において、今後のサステナブルな成長へ向けた「新たな種まき」と位置付ける探索事業の一環。
ブリヂストンは、サーキュラーエコノミーの実現に向けて、2022年から使用済タイヤのケミカルリサイクルの取り組みを進めている。2023年にはBridgestone Innovation Park(BIP、東京都小平市)に実証機を導入し、使用済タイヤの精密熱分解試験による分解油や再生カーボンブラックを回収する技術開発を進めてきた。回収した分解油をリサイクルオイル化し、合成ゴムの素原料であるブタジエンなどの化学品を製造することで、再生カーボンブラックとともにタイヤ原材料として再利用される資源の循環を目指している。
<パイロット実証プラント概要>
所在地 :ブリヂストン関工場
岐阜県関市新迫間20 関工業団地内
着工年月:2025年11月(予定)
稼働開始年月 :2027年9月(予定)
最大処理能力:使用済タイヤ 7,500トン/年
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