鍛圧機械、2024暦年受注の修正見通し・25暦年の受注見通しを発表

・2024年は6.5%減の3,430億円

・2025年は若干増の3,460億円

 日本鍛圧機械工業会は12月24日、2024暦年

受注の修正見通しと2025暦年の受注見通しを発表した。

 2024暦年の受注見通しは3,430億円、前年比6.5%の減とみた。コロナ後のほぼすべての経済活動が元に戻って、国内ではその反動もあり、設備投資での回復基調がみられたが、後半は海外、特に中国経済の減速、ウクライナ侵略の長期化、加えて中東紛争と地政学リスクによるマイナス要因が影響して輸出での減速が見られた。この傾向は2025年の前半までは続くと予想され、足枷となると考えられる。

 一方で2025年後半からの半導体生産の回復の期待や、自動車関連でのEV化に向けた積極投資も一部の部品ではまだ続くとみられる。2025年は3,460億円と2024年に比し、若干の上振れで推移するものと予想。

 機種別によると、2024暦年のプレス系は1,560億円、前年比12.3%の減とみた。国内・海外ともに今までけん引役でもあった自動車のEV化対応での設備投資の手控えがみられる。一方で、OEM、Tier1における大型機械の投資は堅調に推移してきた。板金系は1,140億円、前年比7.4%減とみた。国内は各種経済政策等による景気の下支えもあったが、半導体装置関連の低迷、世界経済低迷による輸出減が影響した。
 
 2025年はプレス系、板金系ともに国内では社会インフラ、デジタル関連、建材向が期待され、海外向けはトランプ政権下での北米、インドが期待できる。プレス系、板金系ともに2025年は若干のプラスと予想。サービスは2024年は940億円、前年比4.7%増、2025年も横ばいと予想。

国内 :2024年の国内は1,470億円、前年比8.0%減とみた。2025年は1,460億円、前年比0.7%の微減と予想。国内では自動車のEV化の停滞感もあるが、政府による経済対策の下支えと、半導体関連装置等への投資が期待される。

輸出 :2024年の輸出は1,020億円、前年比13.0%減とみた。2025年は1,060億円、前年比3.9%増と予想。中国・欧米でのEV化設備投資も一服感があり、トランプ政権下での北米景気への期待と、インドの伸長が期待できる。

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