住友商事、インドネシアの鉱山向け大型ポンプレンタル企業を買収

・鉱山分野へ進出し東南アジアの建機レンタル事業を拡大

 住友商事は12月13日、100%子会社Aver Asia(S)Pte Ltd(以下Aver Asia:エバーアジア)を通じて、インドネシアの鉱山向け大型ポンプレンタル事業を展開するPT. Resource Equipment Indonesia(以下REL)の株式100%を取得したと発表した。

 RELはインドネシアの鉱山向け大型ポンプのレンタル・販売を手がける企業で、多くの大手鉱山会社を顧客に抱えるリーディングプレーヤー。多種多様な機械を貸し出す一般建機レンタル会社とは異なり、運用・管理に高いエンジニアリングノウハウを要するポンプ商材を専門に取り扱い、商品を熟知したオペレーターを擁してレンタル事業を行っている。長年に亘る同業界での事業経験を生かし、機械を貸し出すだけではなく、現場ごとの異なるニーズに合わせた最適な仕様を提案し、現場での運用やメンテナンス含めたトータルソリューションを提供できることが強み。

 住友商事の建機事業は、地域拡大、商品の多様化、顧客基盤の拡大を戦略の柱としている。2009年にはSunstate Equipmentへの出資を通じて、世界最大の建機レンタル市場である米国に進出、2020年にはシンガポールを拠点に東南アジア6カ国で建機レンタル・販売事業を展開するAver Asiaを買収した。

 インドネシアは今後も人口増加に支えられたポテンシャルの高い成長が見込まれており、経済発展に伴う機械化・レンタル化の加速も期待できる。Aver Asiaはこれまで同国で建設現場中心に収益を拡大してきたが、RELの買収により専門性の高い大型ポンプのノウハウと顧客基盤を獲得するのみならず、鉱山現場にも進出する。既保有機械とのクロスセリングも進めるとともに、鉱業が主要産業であるインドネシアに信頼性の高いポンプを安定的に供給することで、Aver Asiaグループとして地域全体へのさらなる貢献を目指す。

<REL概要>
会社名:PT. Resource Equipment Indonesia
事業内容:鉱山向け大型ポンプのオペレーター付きレンタル・販売
所在地:インドネシア・Balikpapan
設立年:2010年
従業員数:約70名

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