酉島製作所、サウジアラビアの送水プラント向け主要ポンプを一括受注  

 酉島製作所 は11月29日、Mapa Insaat ve Ticaret Anonim Sirketiからサウジアラビアの送水プラント(3プロジェクト)向けに主要ポンプ合計59台(2024年6・7月受注)を受注したと発表した。

 注文主であるMapa Insaat ve Ticaret Anonim Sirketi(Mapa社)は、トルコに本社を置く多国籍企業であり、建設事業やエネルギー事業のほか、航空業、観光業、金融業など、中東を中心に幅広く事業展開を行っている。また、今回の送水プラントのエンドユーザーは、中東で多くの実績を誇るSaudi Water Authority(SWA、旧SWCC)のグループ会社であるWater Transmission and Technologies Company(WTTCO)およびSaudi Water Partnership Company(SWPC)。

 今回のRAKプロジェクト、RCSRプロジェクト、Juranah ISWRプロジェクトの3つのプロジェクトのうち、RAKプロジェクトとRCSRプロジェクトは、サウジアラビアにおける「ビジョン2030」計画の一環として、持続可能なインフラ整備と資源の最適利用を目的とした重要案件。

 RAKプロジェクトは、Ras Al Khairにある海水淡水化プラントで造られた水をRiyadhまで運ぶ送水プロジェクトであり、トリシマは他のプロジェクトと同様に、海水淡水化プラントと都市間を結ぶ送水プロジェクト向けに多くのポンプを納入している。RCSRプロジェクトは、急速に成長しているRiyadhの人口増加に対応するため、飲料水供給の効率化と安定化を図ることを目的としている。

 一方、Juranah ISWRプロジェクトは、200万㎥の貯水池と50万㎥の運用貯水池、3.5kmのパイプライン、ポンプステーションを建設するプロジェクトで、宗教行事の期間中に急増する水需要のピークに対応するため、重要な役割を果たす。

 これらの重要案件を同時に受注できたのは、トリシマがこれまで培ってきた長年の納入実績に加え、サウジアラビア国内におけるサービス体制の強化が実を結んだ結果。今後もポンプの提供に留まらず、アフターサービスを含めた総合的なサポートを通じて、顧客との信頼関係をさらに強固なものにしていく。

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