出光興産・大林組・松林、次世代のバイオ燃料「出光リニューアブルディーゼル」の実証実験を大林組の建設現場で開始  

 出光興産大林組松林(京都府宮津市)の3社は12月10日、大林組が建設現場で使用する建設機械および発電機向け燃料として、軽油代替で高いCO2削減効果のあるバイオ燃料「出光リニューアブルディーゼル」(以下、IRD)を使用する実証実験を11月中旬から開始したと発表した。出光興産は実証結果をふまえ、2025年初めから新商品として「IRD」の販売を開始する予定。  

 IRDは、植物由来の廃食油などを原料として製造されるバイオ燃料。燃焼時にCO2を排出するが、原料の植物が成長過程でCO2を吸収するため、カーボンニュートラルな燃料とされている。  出光興産は、欧州 EN 規格(EN15940:2016)に適合したリニューアブルディーゼル(以下、RD)を海外から調達し、独自の規格および品質を担保した商品「IRD」として販売する。RDは既存の流通インフラの活用や内燃機関で使用できるため、運輸業界や建設業界での普及が期待されている。  今回の実証では、大林組が施工する建設現場において、建設機械(油圧ショベル)に、軽油代替燃料として「IRD」を使用する。

 「IRD」は、松林のネットワークを通じて使用現場まで配送され、パトロール給油される。実証を通じ3社は、「IRD」の使用が建設機械に及ぼす影響を調査するとともに、燃料の調達から供給、運用、メンテナンスまでのプロセスを総合的に検証する。  

 ニュースリリース