アイダエンジニアリング、「MF 技術大賞 2024-2025」を受賞

 アイダエンジニアリングは12月5日、一般社団法人日本鍛圧機械工業会が主催する、「MF 技術大賞」において、UL プレスを使った成形事例が大賞を受賞したと発表した。

<受賞製品概要>
受賞製品: 焼結+切削からの工法転換によるジョイントの板鍛造加工
受賞会社: アイダエンジニアリング(株)、(株)湯浅製作所 (群馬県富岡市)
使用機械: 精密成形機「UL シリーズ」

【受賞理由】(日鍛工ニュースリリースより)
 焼結工法から冷間プレス工法へ転換した発想が高く評価されました。焼結工法の課題であった強度を向上させながら、工法転換により粉末成形・焼結・工作機械による孔明けの各工程削減によって 3~5 倍の大幅な生産性向上を実現している。また、工程削減により設備の削減並びに焼結不要のため、消費電力の大きな削減につながり、プレス工法は焼結工法と比べて CO2 排出量が約 76%削減することも評価された。

【具体的な成果】
 従来の焼結工法では、粉末成形後、さらに熱処理およびφ 8 孔の切削加工が必要であり、1 個
あたり、およそ粉末成形に 7 秒、φ8 孔切削に 10 秒ほどかけて生産していたが、プレスへの工
法転換により、1 個あたり 2 秒で生産が可能となった。また、φ8 孔加工がプレス加工で完結した為、30 万個生産時の工作機械 3 台(2 直体制)分が不要となりました。さらに熱処理工程も不要となったため、電気、ガス等エネルギーの削減につながった。

※MF技術大賞とは(日鍛工ニュースリリースより抜粋)
 MF技術大賞は、鍛圧機械を使った鍛圧塑性加工技術の実力を高め、MF(Metal Forming)に不可欠な鍛圧機械、製品加工、金型、システム、素材、組立、研究の7要素を組み合わせた「ものづくり総合力」を顕彰し、トータルでエコな製品製作の成果を発信し、川上から川下までの鍛圧塑性加工技術の発展に寄与することを目指している。鍛圧機械の良さを最終製品の良さで証明するため、鍛圧機械メーカと加工メーカなどの連合体を表彰する。鍛圧機械(レーザ加工機、プラズマ加工機含む)を使用した鍛圧塑性加工技術の集大成として、MF技術大賞は鍛圧機械の世界最高級の大賞と考えている。

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。