プライメタルズ テクノロジーズ 、スクラップヤードの効率改善を目指すKONEPEIKKO向けスクラップ切断機を受注

 ロンドン、2024年12月 4日

・スクラップ切断の効率を改善するトーチ切断ソリューション
・ダストの排出ゼロと騒音の大幅低減
・束ねられた圧延棒鋼の切断が可能

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、フィンランドのリサイクルサービスプロバイダーであるKonepeikko Oyより、トーチ切断機を受注しました。この切断機は、鉄鋼メーカーOvako Imatra Oy Abがフィンランド、イマトラ(Imatra)に所有する拠点内にあるKonepeikko Oyの施設に導入されます。 本ソリューションは、プライメタルズ テクノロジーズによる最新鋭のスクラップ切断技術の一環であり、革新的で環境に優しい特徴を備えています。また、運転時の騒音が大幅に低減されています。

■プロセス効率の向上
このスクラップ切断機は、業界の現在および将来にわたり、スクラップ需要に対応します。 世界鉄鋼協会は、製鉄におけるスクラップの使用量は数年以内に年間10億トンに達すると予測しており、 グリーンスチール生産への移行が進むにつれて、効果的なスクラップ管理システムの必要性が高まっています。

本スクラップ切断機は、高効率の除塵システムを備えており、切断工程で発生するダスト量を環境規制の制限値を大幅に下回るよう抑えることができます。 また、移動可能なキャビン内に切断機を設置することで、騒音排出がさらに低減されます。 プロセス効率や労働安全性の向上に寄与するだけでなく、フィンランドの厳しい環境規制をクリアしている点でも評価され、採用に至りました。

オペレーターは、ビデオ監視システムでサポートされながら、切断キャビンの外にあるデスクから機械を安全に遠隔操作します。 レシピに基づいて切断プログラムを事前に設定することで機械の操作が簡素化され、 作業時間が短縮されます。

■トーチ切断の最先端技術
Konepeikko Oyが新規に導入する切断機は、ビレット、ブルーム、圧延棒鋼の束など、様々なスクラップを切断します。 さらに、切断プロセスの一環として鉄粉を加えることができるため、タンディッシュスカル、圧延ロール、その他の硬い高合金材料の切断も可能です。

この技術は、2023年8月にプライメタルズ テクノロジーズが買収したスペインのTorch-Cutting Technologies(TCT)の専門家によって開発されました。 TCTはトーチ切断技術において高い評価を受けており、製鉄所、圧延工場、鍛造工場、鋳物工場、スクラップヤード向けに、幅広い革新的なソリューションを提供しています。

Konepeikko Oy は、鉄スクラップの回収と処理に重点を置くリサイクル サービス プロバイダーです。 同社は年間5万トン以上のリサイクル材料を処理しています。 また、解体現場から出る建設廃棄物も扱っています。

<主な仕様: Konepeikko Oy向けトーチ切断機>

処理能力:年間50,000トン

切断可能最大板厚:1,500ミリメートル

切断キャビン外の騒音:90dB以下

設置場所:屋外設置可能 低温の過酷な環境に対応する設計

■プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp

ニュースリリース
*リリース内容から「ですます調」で表記しています。