ヤンマー、24年4〜9月売上は横ばいの5,289億円、24年度通期予想1兆500億円(2.9%減)は変更せず

 ヤンマーホールディングス(大阪市北区)が11月29日に発表した2024年度上期(4〜9月)連結業績によると、売上高は5,289億円(前年同期比0.0%増)となった。経常利益は272億円(前年同期比38.5%減)となり、売上高経常利益率は5.2%となった。親会社株主に帰属する中間純利益は118億円(前年同期比59.8%減)となった。また、連結売上高に占める海外売上高は3,203億円(前年同期比2.1%減)となり、海外売上高構成比は60.6%となった。

 ヤンマーHD2024年度上期データ

■セグメント別の概況
<産業用機械事業>
 同セグメントは、農業機械、建設機械、ガスヒートポンプ並びに常用・非常用発電機により構成。
 農業機械の国内市場は、燃料費や資材費の高騰により新規機械の購入を控える傾向が強まった。海外市場は、欧米市場において在庫調整局面に入っているものの、中国及び韓国や東南アジアにおいて販売が堅調に推移し、前年を上回った。
 建設機械の国内市場は、底堅い需要を背景に前年同水準の売上を確保した。海外市場は、北米・欧州市場に前年に比べ需要が減退したことにより、減収となった。
 ガスヒートポンプと発電機は、国内は底堅い需要に支えられ堅調に推移した。海外市場では、前年に引き続きエネルギー需要の高まりにより発電機販売が好調に推移した。

<内燃機関及び関連機器事業>
 同セグメントは、産業用エンジン、舶用エンジン、コンポーネントにより構成。小形産業用エンジンは、欧米市場の需要減退と中国市場の停滞が続いており、前年に比べ減収となった。
 舶用エンジンは、堅調な海運市場の需要を取り込んで前年に比べて増収となった。
 トランスミッション、ギア、工作機械を中心としたコンポーネントについては、北米市場の需要減退が継続しており減収となった。

■今後の見通し
 2024年度(2025年3月期)の連結業績見通しについては、売上高1兆500億円(前期比2.9%減)、 営業利益440億円(同28.3%減)、経常利益500億円(同37.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益340億円(同 31.4%減)と前回予想を据え置いた。

 ニュースリリース
 ヤンマーの2024年度上期決算短信