㈱巴川コーポレーション(東京都中央区)は11月26日、静岡事業所(静岡市駿河区用宗巴町3-1)内に「フレキシブル面状ヒーター」を製造する新設備を設置すると発表した。投資額は8億円程度、操業開始予定は2025年4月を目指している。
同社は、新製品・新技術開発に挑戦し、顧客の環境負荷低減、省エネ、省資源に貢献する付加価値製品の展開を進めている。
今後の拡大が見込まれる半導体市場向けに、製造工程における電力使用量削減のため、製造装置や工場内の配管部分における加熱効率を大きく向上させるステンレス繊維シートを使った「フレキシブル面状ヒーター」の開発に取り組んできた。
現在、国内の大手半導体製造装置メーカーや半導体製造メーカーに対し、同製品の納入を目指している。まずは2025年度後半に年商10億円の規模とすることを目標とし、そのための量産体制構築に向けて、今回の製造設備を新設する。