インターステラテクノロジズ 、小型ロケットZEROの量産化を見据えた東北支社の建設を開始

 宇宙輸送と宇宙利用を通じて地球の課題解決を目指す宇宙の総合インフラ会社、インターステラテクノロジズ(北海道広尾郡⼤樹町)は11月26日、福島県南相馬市で東北支社の建設を始めたと発表した。初号機打上げに向けて開発を進めている小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の量産化を見据え、生産・試験機能の拡大を図る。

 電気・機構系部品の生産と試験拠点に南相馬市を含む福島県浜通り地域は従来より、航空関連などの製造業に強みを持っており、インターステラテクノロジズは2021年7月に宇宙輸送機器メーカーとして初めて同県に進出、同市内の産業創造センター内に福島支社を構えている。

 今回建設する東北支社はロケットの構成部品のうち、電気・機構系部品を中心とした生産機能を集約・強化するとともに、アビオニクス(電子機器)統合試験などの各種試験機能や倉庫機能を包括した拠点となる。最大収容人数30人規模のオフィス機能も設け、一部は地元からの採用を見込んでいる。2025年11月に竣工、同年12月の稼働開始を予定している。

 インターステラテクノロジズは北海道大樹本社と東京支社に加え、2024年10月には生産体制強化のため北海道帯広市にも支社を開設した。量産化を見据えた東北支社の開設を通じ、低価格で高頻度な宇宙輸送サービス提供に向けた取り組みをより一層加速していく。それにより、インターステラテクノロジズが掲げるビジョン「誰もが宇宙に手が届く未来をつくる」を実現していく。

<東北支社 概要>
所在地:〒979-2162 福島県南相馬市小高区飯崎字北原61-1
都市計画区域:市街化調整区域
敷地面積:17,942 ㎡
建築面積:2,570 ㎡
延床面積:2,503 ㎡
建築:鉄骨造、地上1階建て
工期:2024年11月~2025年11月(予定)
設計:有限会社イガラシ建築設計室
施工:佐藤工業株式会社

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