日鉄エンジニアリング、先進的CCS事業に向けた基本設計業務を受注

 日鉄エンジニアリング(東京都品川区)と100%子会社である日鉄パイプライン&エンジニアリング(NSPE)は11月25日 、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が、2030年度までにCO2の貯留開始を目指して進めている「『先進的CCS事業に係る設計作業等』に関する委託調査業務の公募」において、採択された9案件(国内貯留5案件、海外貯留4案件)のうち3案件について、日本製鉄、㈱INPEX、三菱商事のそれぞれから8件の基本設計業務を受注したと発表した。

 日鉄エンジニアリンググループは、CO2の分離・回収「ESCAP(R)」、輸送(陸上パイプライン、ステーション、昇圧設備)、液化・貯蔵、貯留(海底パイプライン、海洋プラットフォーム)など、いずれもCCSプロジェクトの実現に必要となる主要設備について、国内外の多数のエネルギー・海洋資源開発関連プロジェクトの実行を通じて培った技術・ノウハウを蓄積してきており、CCSバリューチェーン全体にわたって一貫し最適化されたエンジニアリング・サービスをワンストップでご提供することが可能。

 なお、本件の遂行および将来的なCCS設備の建設フェーズにおいて対応すべき課題も多岐にわたるため、今回日鉄エンジニアリングは、CCS関連事業を統括する「CCS事業推進部」を新設し、万全の体制を整えることにした。これまで国内外のエネルギー・海洋資源開発関連プロジェクトで培ってきた豊富な技術・ノウハウと日鉄エンジニアリンググループの組織力を競争力の源泉として、中長期的にCCS関連で数千億円規模の事業展開を目指す。

 日鉄エンジニアリングは、今後もCCSの社会実装に向けた取組みを強化し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献していく。

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