稀産金属の子会社、秋田県潟上市に新工場、希少金属化合物を製造

 レアメタル(希少金属)などの化合物を製造する稀産金属(大阪市西淀川区)は、子会社KI Chemicalを設立し、秋田県潟上市に約15億円を投じて新工場を建設する。11月18日、秋田県が発表した。

 稀産金属は、スマートフォンや液晶テレビ等に大量に組み込まれている「積層セラミックコンデンサー」の原料である無水塩化ニッケルを主力製品としており、売上の約60%を占めている。他にも自動車向け電池の原料など、様々な産業にとって重要な希少金属を扱っており、産業界の発展に大きく寄与する企業である。

 KI Chemicalは、稀産金属が秋田県の現地法人として設立した企業であり、紙おむつの吸水ポリマーの原料や次世代太陽電池の原料となる物質を製造する計画。

 今回の計画は、親会社の大阪工場ではスペースに余裕が無く、吸水ポリマー原料や次世代太陽電池原料へのニーズの高まりによる生産量増加に対応できない ことから、BCP等を考慮し秋田県への進出を決定した。

<計画概要>
進出場所:秋田県潟上市昭和大久保字北野蓮沼前山1番地56(昭和工業団地)
事業内容:希少金属化合物製造
総投資額:約15億円
用地:約25,000m²
建物:約6,400m²
着工:2025年4月
操業開始時期:2026年10月1日
従業員:操業時7名、将来20名

 詳細は、ニュースリリース