・マクセル独自の映像光学技術で建設業界の課題解決を支援
マクセルは11月20日、建設業界の安全性の課題解決に向け、2023年8月に開発したBright Mirror Display(以下、BM-Display)をさらに小型化した、新たな後付け型建設車両向けガラス反射型ディスプレイ(以下、後付け型建設車両向けBMDisplay)を開発し、清水建設との実証実験により、工事現場でのDXを活用した安全対策の効果を確認したと発表した。
工事現場では多種多様な車両が日替わりで出入りしており、安全対策としてのハザードマップの周知徹底方法が模索されていた。現状では紙や電子データで記載された警告情報を工事車両ドライバー自身の記憶や、設置された標識などに頼っているため、漫然運転による見落としなど事故につながるリスクの低減が要望されていた。
2024年7月より、マクセルは清水建設と共同で、後付け型建設車両向けBM-Displayを用いてハザードマップのDX化に取り組み、ドライバーの記憶や標識に頼らずに必要な場所でドライバーに警告情報を表示するシステムを開発し、実証実験を行った。
今回の実証実験は、トンネル工事現場で後付け型建設車両向けBM-Displayをダンプトラックに搭載し、評価を行った。ドライバーの記憶に頼らずに警告情報がフロントガラスに適時表示され、気づきを与えるとともに、少ない視点移動で確認できることで安全性向上が確認された。今後、他の工事現場でも活用が期待されている。
なお、実証実験の詳細は、一般社団法人 日本建設機械施工協会発行の「建設機械施工Vol.76」(2024年9月発行)に「照明を活用した坑内の安全対策」として論文掲載されている。
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