日精樹脂工業、中国に新設した海塩工場で開業式典とプライベート展を開設

 日精樹脂工業は11月12日、10月28日、今年1月に稼働を開始した中国2拠点目となる生産拠点「日精塑料機械(海塩)有限公司」(以下、海塩工場)の開業式典を執り行ったと発表した。この式典に合わせて10月29日~31日まで海塩工場を会場にプライベート展を開催した。

■海塩工場 開業式典
 海塩工場では、1月の稼働開始後、本社や中国太倉工場からの組立指導のもと、射出成形機の組立を開始するとともに、鋳物部品の加工を行うための工作機械の設置と立ち上げを行ってきたが、組立が本格化してきたこと、また部品加工も第1期設備が量産稼働を開始したことから、工場設備のお披露目を兼ねて開業式典開催の運びとなった。式典には日本および中国の同社関係者23名、来賓として中国海塩県の政府関係者11名と取引先45社88名、計122名参列のもと、午前中は開業式典に続き工場内設備とプライベート展を見学い、午後には祝宴を執り行った。

 日精樹脂工業では、海塩工場からグループ内の各組立工場に鋳物部品を供給することも視野に、海塩工場における鋳物部品の加工を強化していく方針で、第1期の加工設備に続き、第2期設備についても設置が完了し、量産稼働に向けた準備を進めている。

■プライベート展『NISSEI RED EXHIBITION 2024』
 10月29日~31日の会期で開催したプライベート展では、中国太倉工場製の射出成形機を中心に6台を出展し、地元浙江省に多くの企業が集積している「化粧品」、「医療機器」、「自動車」の各業種向けのソリューション技術の実演を行った他、日精樹脂工業が業界内でいち早く取り組んできた、バイオプラスチックなどの環境対応素材の利用技術の提案も行った。
 また会場では、中国国内で生産している豊富な機種ラインナップ(電気式射出成形機NEX-Tシリーズを中心に、ハイブリッド式大型成形機FVX-Tシリーズ、竪型射出成形機TNX75R型・TH40E型)を改めてPRするとともに、太倉と海塩の2工場体制となったことで、更なる安定供給が可能となる点を紹介した。

<中国海塩工場の概要>
社名:日精塑料機械(海塩)有限公司
所在地:中華人民共和国浙江省海塩県澉浦鎮六青路999号
事業内容:射出成形機の組立、部品加工
出資比率:日精樹脂工業株式会社 100%
資本金:35億800万円
敷地面積:33,226㎡
建屋面積:14,027㎡
稼働開始:2024年1月2日

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