日本食研、約160億円投じて米国本社工場を増築、高まる米国需要に対応

 大手総合食品メーカー、日本食研ホールディングス(愛媛県今治市)は11月12日、米国現地法人である、米国ニッポン食研(カリフォルニア州ウエストサクラメント)が、2025年5月より第2工場建設を着工すると発表した。

 米国では第1工場建設を機に、輸入販売から現地に即した商品開発と製造にシフトし、現地の需要に迅速かつ的確に応えることで販路を拡大してきた。また、コロナ禍においては輸入事業が停滞したことで米国内需が高まり、日本食研への需要がさらに高まった。このような背景から生産エリア、倉庫スペースなどがひっ迫し、さらなる需要に応えるためにも第2工場を建設する必要があった。

 新工場となる第2工場は、2013年に稼働した第1工場と同敷地内に併設する形で建設し、主に液体ブレンド調味料の製造工場としてメインの商品形態であるハーフガロンボトルの生産能力増強、小売ボトルの新設に加え、これまで日本食研でしか生産できなかった特殊製品の製造も可能となる予定。

 営業拠点は2024年9月にワシントンD.C.営業所を開設し、現在10事業所となった。今後はジョージア州アトランタに開設を計画しており、さらに販路を拡大していく予定。

 米国ニッポン食研はさらに米国の需要に即した商品開発・製造、企画提案を通じて米国一の調味料メーカーを目指している。そして、日本食研グループは企業使命である「もっと美味しく」を世界でいちばん叶える会社になるためにも世界戦略を加速し、これからも新たな挑戦を続けていくとしている。

<米国ニッポン食研株式会社 ウエストサクラメント本社 第2工場 概要>
工場名:米国ニッポン食研株式会社 ウエストサクラメント本社 第2工場
所在地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州ウエストサクラメント市※現ウエストサクラメント本社工場 同敷地内
敷地面積:57,504㎡
延床面積:11,386㎡(第1工場との合計17,771㎡)
建築面積:5,803㎡(第1工場との合計11,606㎡)
建設:The Austin Company(米国鹿島建設グループ会社)
構造:ティルトアップコンクリート造 2階建て
着工:2025年5月1
竣工:2026年12月予定
稼動:2027年3月予定
生産品目:液体ブレンド調味料
生産能力:20,000t/年
初期投資額:約160億円

<米国ニッポン食研株式会社 会社概要>
会社名:NIPPON SHOKKEN U.S.A. INC.
本社所在地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ウエストサクラメント市(2970 Ramco St., West Sacramento, CA 95691 )
設立:2006年9月5日
資本金:700万米ドル(6億円)
代表者:取締役社長兼CEO 田中 克典
社員数:133名
事業内容:ブレンド調味料(液体・粉体)の製造・販売及び食品の輸入・販売、加工調理食品の仕入・販売
事業所:12ヵ所(米国本社、ロサンゼルス支店、ロサンゼルス第一営業所、ロサンゼルス第二営業所、ニューヨーク営業所、サンフランシスコ営業所、ウエストサクラメント営業所、オーランド営業所、ヒューストン営業所、シカゴ営業所、ワシントンD.C.営業所、米国本社工場)

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