古河機械金属の機械事業、24年4〜9月売上は 3.6%増の418億円

・全社売上高は1.3%減の935億円

 古河機械金属が11月11日に発表した2025年3月期(2024年度)連結業績によると、売上高は、935億22百万円(1.3%減)、営業利益は、34億89百万円(同24.1%減)となった。うち、産業機械、ロックドリルおよびユニックの機械事業の合計売上高は、417億68百万円(同 3.6%増)、営業利益は、21億87百万円(同15. 3%減)となった。
 産業機械部門は増収増益、ロックドリル部門は減収減益、ユニック部門は増収減益となり、機械事業全体では、増収減益となった。 また、素材事業では、金属部門および電子部門は減収減益、化成品部門は増収減益となり、全体では減収減益となった。

 古河機械2025年3月期第2四半期データ(機械事業)

■機械事業の業績
<産業機械>
 産業機械部門の売上高は、87億78百万円(前年同期比45.0%増)、営業利益は、11百万円(前年同期は△283百万円)となった。
 マテリアル機械は、本体の出荷増および砕石プラントの出来高増により、増収 となった。コントラクタ事業は、橋梁の飯沼川高架橋や鷹栖第一橋他2橋などについて、出来高に対応した売上 高を計上し、増収となった。

<ロックドリル>
ロックドリル部門の売上高は、184億25百万円(前年同期比7.7%減)、営業利益は、15億39百万円(同28. 3%減)となった。
 国内については、油圧クローラドリルおよびトンネルドリルジャンボ本 体の出荷減により、減収となりました。海外については、円安による増収効果はありましたが、北米での油圧ブレ ーカの需要が一服したことにより、減収となった。
<ユニック部門>
 ユニック部門の売上高は、145億64百万円(同1.9%増)、営業利益は、6億36百万円(同15. 3%減)となった。
 国内については、依然としてトラックの供給台数が不安定な状況が続く中、ユニ ッククレーンの出荷は前年並みとなった。海外については、北米向けのミニ・クローラクレーンの出荷が減少したが、アジア、中東向けのユニッククレーンの出荷が増加し、増収となった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
 2025年3月期通期業績予想は、売上高1,877億円(前期比0.3%減)、営業利益82億円(同 3.8%減)となる見込み。うち機械事業部門は835億円(同1.7%増)の見込み。

 前回(2024年5月13日)発表の業績予想との比較において、営業利益および経常利益を下方修正、親会社株主に帰属する当期純利益を上方修正。営業利益および経常利益については、産業機械部門では、マテリアル機械における受注増により、金属部門では、電気金の販売数量増加により、増収増益となる見込みだが、北米での油圧ブレーカの需要が一服したロック ドリル部門、およびユニッククレーンの出荷が国内外ともに低調なユニック部門では、減収減益となる見込みで、 全体では減益となる見込み。親会社株主に帰属する当期純利益については、政策保有株式の縮減計画の実行に伴い、税金費用を見直した結果、増益となる見込み。

 古河機械金属の2025年 3月期第 2四半期決算短信