・5件合計で処理能力約6.6万m3/日の受注を獲得
東芝インフラシステムズは11月5日、同社のインド現地法人の東芝ウォーターソリューションズ社(TWS)のグループ会社である東芝ウォーターソリューションズ・アメリカ社(TWSA)が、トリニダード・トバゴの国民保険資産開発公社(National Insurance Property Development Co Ltd, NIPDEC)から、浄水場の新設1件、増設1件、更新・改修工事3件の計5件を受注したと発表した。2025年6月から順次竣工する予定。
TWSAが受注したのは、トリニダード・トバゴ北部のトゥナプナ=ピアコ地域自治体にあるゴールズボロー浄水場の新設、グアナポ浄水場の増設、チャタム浄水場・フリーポート浄水場・ナベト浄水場の更新・改修工事。
TWSAは、2001年からカリブ海地域において39カ所の上下水処理施設・設備の建設だけでなく、運転維持管理サービスも提供することで安全・安心な上下水道の実現に取り組んできた。今回も長年のEPC・O&Mの実績・関連する知見を多く持っていることが高く評価され受注に至った。
また、今回の案件は、中南米・カリブ諸国の経済・社会発展に貢献することを目的とする米州開発銀行(Inter-American Development Bank)の資金により実行されるプロジェクト。
トリニダード・トバゴは、南米大陸のベネズエラの北に位置するカリブ海地域の島国で、石油・化学製品、鉄鋼製品、観光業などの産業で発展している。また、同国はカリブ海地域における主要な金融センターでもある。国際連合は、持続可能な開発目標(SDGs)の目標6で「安全な水とトイレを世界中に」を掲げているが、トリニダード・トバゴにおいては天然水の資源に恵まれている一方で、水インフラが老朽化しており、特定地域では乾季の水不足が課題となっている。また、産業発展により人口も150万人以上に増加していることから、トリニダード・トバゴ政府は安全な水と衛生設備の整備を進めている。
東芝インフラシステムズは、TWSを通じて、公共上下水道プラントおよび産業向け水処理設備におけるEPC及びO&M事業を、インドを中心に中央アジア、中東、東南アジア、北米、中南米をはじめとする数多くの国と地域でグローバルに展開している。そして、今後もグローバルで持続可能な水循環システムの確立と環境先進コミュニティの創出に貢献していく。
<受注概要>
工事場所:ゴールズボロー浄水場
内容:浄水場の新設工事(処理能力9,100m3/日)
工期:約18カ月(2024年9月~2026年3月)
工事場所:グアナポ浄水場
内容:浄水場の増設工事(増設分の処理能力11,300m3/日)
工期:約11カ月(2024年8月~2025年7月)
工事場所:チャタム浄水場
内容:浄水場の更新・改修工事(処理能力13,600m3/日)
工期:約11カ月(2024年8月~2025年7月)
工事場所:フリーポート浄水場
内容:浄水場の更新・改修工事(処理能力15,900m3/日)
工期:約9カ月(2024年8月~2025年6月)
工事場所:ナベト浄水場
内容:浄水場の更新・改修工事(処理能力15,900m3/日)
工期:約11カ月(2024年8月~2025年7月)