ナブテスコが10月31日に発表した2024年12月期第3四半期(1〜9月)連結業績によると、売上高は 2,298億30百万円(前年同期比5.6%減)、営業利益96億34百万円(同25.6%減)、税引前利益 99億40百万円(同52.8%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益 は56億59百万円(同57.4%減)となった。
■セグメント別業績
<コンポーネントソリューション事業>
コンポーネントソリューション事業の売上高は、前年同期比28,804百万円(△26.8%)減少し78,857百万円、営業利益は、同5,741百万円(△64.6%)減少し3,150百万円となった。
精密減速機は、世界的に自動車を中心とした設備投資の停滞が継続していることに加え、産業用 ロボットの在庫調整も長期化していることから、売上高は前年同期比で大幅な減少となった。
建設機械向け油圧機器は、停滞する中国市場で底打ちの兆しがあるものの、欧米や東南アジア市
場で需要の低迷が継続したことから、売上高は前年同期比で減少となった。
<トランスポートソリューション事業>
トランスポートソリューション事業の売上高は、前年同期比 7,186百万円(12.8%)増加し63,141百万円、営業利益 は、同3,123百万円(53.8%)増加し8,928百万円となった。
鉄道車両用機器は、国内での新車需要及び海外でMRO(Maintenance, Repair, Overhaul)需要 の増加により、売上高は前年同期比で増加となった。
航空機器は、防衛費の増額により需要が拡大したことに加え、民間航空機需要も好調に推移したことから、売上高は前年同期比で大幅な増加となった。
商用車用機器は、東南アジア市場での需要は減少したものの、国内顧客の需要が堅調だったことから、売上高は前年同期並みとなった。
舶用機器は、新造船向け及びMRO需要が好調に推移したことに加え、新型の主機遠隔操縦装置の 拡販及びDeep Sea社を連結子会社化したことにより、売上高は前年同期比で増加となった。
<アクセシビリティソリューション事業>
アクセシビリティソリューション事業の売上高は、前年同期比 8,253百万円(12.2%)増加し75,875百万円、営業利益 は、同1,661百万円(47.0%)増加し5,194百万円となった。
自動ドア事業は、国内外の建物用ドアやプラットホームドア需要が好調であったことに加え、為替効果により、売上高は前年同期比で増加となった。
<その他>
その他の売上高は、前年同期比 389百万円(△3.1%)減少し11,957百万円、営業利益は、同1,963百万円(△81.8%) 減少し437百万円となった。
包装機は、国内外で納入時期の期ずれがあったものの、MROが好調であったことにより、売上高 は前年同期並みとなった。
なお、中間連結会計期間において、欧州連結子会社のEngilico社に係るのれんの減損損失656百 万円を計上した。
■ 連結業績予想等の将来予測情報に関する説明
2024年12月期連結業績予想は、売上高3,237億円(前期比3.0%減)、営業利益135億円(同22.3%減)、税引前利益147億円(同42.6%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益93億円(同36.1%減)。
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