アイチコーポレーション、24年4~9月期売上は6%増の281億円、通期予想580億円(9.2%増)は変えず

 ㈱アイチコーポレーションが10月25日に発表した2025年3月期第 2四半期(4〜9月)の経営成績によると、売上高は前中間期を16億83百万円(6%)上回る280 億79百万円となった。利益については、営業利益は前中間期を2億14百万円(8%)上回る27億57百万円、経常利益は前中間期を2億53百万円(9%)上回る31億26百万円となった。また、親会社株主に帰属する中間純利益は 前中間期を1億72百万円(8%)上回る22億18百万円となり、売上・利益とも概ね期初に想定していた範囲で推移した。

 4〜9月期におけるわが国経済は、台風や地震等の自然災害による工場の稼働停止や、日銀による政策金利の追加利上げ等マイナスの影響があったものの、堅調な企業収益を背景とした設備投資意欲や雇用情勢・所得環境等が改善の方向に向かい、緩やかな景気回復基調で推移した。
一方、中東問題などの国際的な緊張を巡る地政学的リスクの高まり、中国経済の動向、為替変動および原材料・ エネルギー・物流コストの高騰や物価上昇等依然として景気の先行きは不透明な状況が続いた。

 アイチコーポレーショングループを取り巻く環境は、シャシ供給課題が継続する中、賃上げやエネルギーコスト等の上昇に伴う調達 コストの引上げなど、引き続き厳しい経営環境で推移した。

 この様な状況の中、サービス事業の売上については、継続し予防整備提案の積極的な展開等の活動をすすめたが、対前期比で減収となった。特装車の売上については、トラックマウント式高所作業車用シャシ の認証問題の解決による前期繰越の売上もあり、対前期比で増収となった。
また、利益についても、引き続き全社を上げて生産性向上と原価低減活動を展開しており、対前期比で増益となった。

■セグメント別経営成績
<特装車>
 特装車売上高は前中間期を23億10百万円(12%)上回る221億41百万円、売上総利益は前中間期を4億10百万円(13%)上回る36億12百万円となった。これは主に、電力業界向けの売上が増加したことなどに よるものであります。

<部品・修理>
 部品・修理売上高は前中間期を6億円(10%)下回る56億33百万円、売上総利益は前中間連結会計期間を 1億9百万円(5%)下回る19億35百万円となった。これは主に、修理による売上が減少したことなどによるもの。

<その他>
 その他売上高は前中間期を26百万円(8%)下回る3億4百万円、売上総利益は前中間連結会計期間並みの 71百万円となった。

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
 2025年 3月期の連結業績予想については、以下の2024年4月23日の公表値を据え置いた。

 売上高580億円(前年度比9.2%増、営業利益71億円(同12.0%増)、経常利益76億円(同8.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益56億円(同6.3%増)。

 アイチコーポレーションの2025年3月期第 2四半期決算短信
 決算参考資料