三菱重工、九州電力玄海原子力発電所3号機向けMOX燃料を受注

・MOX燃料の供給を通じて九州電力のプルサーマル計画の着実な推進に貢献

 三菱重工業は10月18日、九州電力の玄海原子力発電所3号機(佐賀県東松浦郡玄海町)向けに、MOX燃料(注1)の供給を受注したと発表した。三菱重工がMOX燃料の設計を行ったうえで、三菱重工グループの三菱原子燃料から燃料被覆管等の部材を供給し、フランスのオラノ社(Orano Group)メロックス(MELOX)工場でMOX燃料40体を製造する予定としている。

 三菱重工は、国内電力向けに57体のMOX燃料を納入した実績があり、これまで培ってきた経験と技術力を生かし、高品質のMOX燃料の供給に向けて取り組む。MOX燃料は使用済み燃料を再処理して取り出したプルトニウムを活用するものであり、三菱重工はMOX燃料の供給を通じて九州電力のプルサーマル計画(注2)の着実な推進とプルトニウムの削減に貢献していく。

注1:MOX燃料は、ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料(Mixed Oxide Fuel)の略称で、原子炉で使用した後の使用済み燃料を再処理して取り出したプルトニウムとウランを原料とする燃料。

注2:MOX燃料を原子力発電所(軽水炉)で活用することをプルサーマルと称する。

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