シチズンマシナリー、ベトナム工場の鋳物加工能力を2倍に増強

・グローバル生産体制の効率化に向け、加工棟を建設

 シチズンマシナリー(長野県北佐久郡御代田町)は10月18日、主軸台移動形CNC自動旋盤のCincomブランドの鋳物を製造するCitizen Machinery Vietnam Co.,Ltd. (ベトナムハイフォン市)内に、新たに加工棟を建設すると発表した。これにより加工スペースを約150%拡大させ、鋳物の加工能力を2倍に増強する。

 シチズンマシナリーでは工作機械において重要な基幹部品である鋳物の一部をベトナムで製造している。近年の売上増に伴い、鋳物の供給能力の一層の増強が求められていた。今回の加工棟建設による増床により、シチズンマシナリー全体の生産効率の向上を図り、生産リードタイムを短縮することで、顧客へより迅速に製品を届ける体制を構築する。

 なお、加工棟の建設は2025年3月に着工し、竣工は2025年8月を予定、順次加工設備を導入予定。

 シチズンマシナリーは、中期経営計画に掲げている「売上高1,000億円に向けた事業基盤の構築」を目指し、中国工場、タイ工場、本社軽井沢工場、北上事業所での生産力強化に加え、インドやイタリアなど各国の販売力の増強投資をバランスよく進めてきた。今回、新たにベトナム工場を増強することで、より一層の安定した製品供給体制を早期に確立し、2030年度までに売上高1,000億円達成を目指す。

 シチズンマシナリーベトナムは、鋳物の安定的な調達を目的に、2005年に設立。Cincomブランドの鋳物を製造し、軽井沢本社工場、タイ工場、中国工場に供給しています。2018年に加工棟を建設。今回2回目の増床となる。

<加工棟概要>
所在地:J2,J3,J4 Japan Hai Phong Industrial Zone An hung Commune An Duong district Hai Phong City, Vietnam
*ハノイ中心部から約100㎞のハイフォン市郊外
延床面積:4,390㎡(予定)
着工予定:2025年3月
竣工予定:2025年8月

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