ヤマザキマザック、柔軟な自動化システムの構築と拡張が可能な 5 軸加工機 「VARIAXIS C-700」を開発

・JIMTOF2024に出展、11 月5日より販売開始

 ヤマザキマザック(愛知県大口町)は10月17日、幅広い自動化 ニーズに対応する同時 5 軸加工機「VARIAXIS C-700」を開発し、第 32 回日本国際工作機械見本 市(JIMTOF2024)に出展し、11 月 5 日より販売を開始すると発表した。

 VARIAXIS C-700 は、ますます深刻化する人手不足への対応として、さまざまな自動化システムを構築することができる。拡張可能なパレットチェンジャや多段パレットストッカに加え、多関節ロボットを使用した自動化にも対応する。ワーク搬入出用の自動ドアを後付け可能とし、製品導入後で も顧客の生産形態に合わせた自動化システムに対応する。

 大型ワークの積載が可能な両端支持タイプのチルト・ロータリーテーブルを採用。X 軸と Z 軸のストローク範囲を大きく確保し、多面・5 軸加工においても工具突き出し量を抑えたビビりのない加工を可能としている。

 CNC 装置マザトロールに搭載した「エナジーセーバー」では、機械稼働中の消費電力を見える化し、さらに加工プログラムの切削量に応じてクーラント吐出量をコントロールすることで、無駄な消費電力を削減する。スラッジの回収と省エネを両立した「スムースクーラントシステム」では、長期間タンクの清掃が不要となるほか、クーラントの交換頻度を削減することで、クーラント廃棄時の CO2 排出量も低減させることができる。

 ヤマザキマザックはこれからも、製造現場の人手不足に対応する柔軟な自動化システムのソリューションを取り揃え、顧客の生産現場における生産性の向上と環境負荷低減に向けた技術開発を進めていく。

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