エア・ウォーター北海道・産業ガス、石狩工場に第2工場建設、LNGトレーラーの製造能力を1.5倍に拡大

・重油からLNGへの燃料転換需要に対応し、低炭素・脱炭素社会に貢献

 エア・ウォーターグループのエア・ウォーター北海道・産業ガス(北海道札幌市)は10月18日、低炭素エネルギーとして需要が拡大している液化天然ガス(LNG)のトレーラー生産能力を従来比1.5倍の年間60台に拡大すると発表した。同社石狩工場において、2025年4月より第2工場の建設に着手し、同年12月に稼働開始を予定している。

 今回の製造能力拡大を通じて、需要が高まる重油からLNGへの燃料転換に対応することで、低炭素および脱炭素社会の実現を後押しし、SDGsの達成に向けた取り組みを進めていく。

■背景
 エア・ウォーターは、産業ガス事業で培った極低温技術やエネルギー供給事業者としての事業基盤を活かし、1990年代からLNG輸送機器や供給設備のエンジニアリングサービスを展開。LNGトレーラーなどの関連輸送機器では国内トップシェアを有している。

 近年、エネルギーの低炭素化が世界的に進み、特に工業分野において重油からLNGへの燃料転換需要が高まる中、LNGトレーラー、船舶エンジン用燃料供給装置などのLNG関連機器をはじめ各種低温機器を製造するエア・ウォーター北海道・産業ガスは、このたび製造能力拡大により、さらなる低炭素需要に対応する。

 また、エア・ウォーターグループでプラント機器開発やエンジニアリングを行うエア・ウォーター・エンジニアリングや、エア・ウォーターグループの低温機器メーカーと連携することで、将来的にはカーボンニュートラルな新エネルギーとして期待される液化バイオメタン、水素、アンモニアなどの設備開発や大型機器の製造、エンジニアリング関連の受注体制を拡大し、低炭素・脱炭素社会への貢献につなげていく。

<エア・ウォーター北海道・産業ガス株式会社 概要>
2023年4月、エア・ウォーター北海道の再編に伴い、同社の子会社として北海道内における産業ガス供給ならびに、エンジニアリング、工事を主とする事業会社として設立。

<エア・ウォーター北海道・産業ガス 石狩第2工場の概要>
所在地:北海道石狩市新港南3丁目703-1
敷地面積:24,180㎡
建物構造:鉄骨造
製造品目:LNGトレーラーなど各種低温機器
スケジュール:(着工)2025年4月(稼働開始)2025年12月

 詳細は、ニュースリリース