アイリスオーヤマ、関西初の食品生産拠点、舞鶴工場を新設、総投資額は140億円

・海上保安本部・海上自衛隊・京都府及び舞鶴市と防災協定締結

・災害発生時に安定的に物資を供給できる体制を構築

 アイリスオーヤマ(仙台市青葉区)は10月17日、京都府舞鶴市の高野由里工場用地の土地を取得し、関西地域初となる飲料水の生産・物流拠点「アイリスオーヤマ 舞鶴工場」(以下、舞鶴工場)を新設するため、17日、京都府舞鶴市と進出協定を締結したと発表した。合わせて、全国各地で災害が発生した際の支援体制を強化するため、第八管区海上保安本部、海上自衛隊舞鶴地方隊、京都府、舞鶴市の各者と防災協定を締結した。なお、工場の竣工予定時期は2026年半ば。

 近年、各地で発生する地震や風水害などの自然災害により住民の防災意識は高まっている。今年の8月の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表を契機に、政府は改めて企業や地域住民に対し巨大地震に対する日頃からの備えの必要性を喚起している。アイリスオーヤマは、大規模災害発生の際に、被災各地に生命と衛生環境の維持に必要不可欠な飲料水を供給する体制を全国規模で構築できるよう、2021年の富士小山工場を皮切りに富士裾野工場、鳥栖工場で飲料水の本格生産を開始しており、生産・供給体制を強化している。

 今回新設する舞鶴工場は、関西圏初の飲料水の製造物流拠点として天然水の生産設備を導入することで、災害発生時でも、関西圏を中心とした西日本の各地に飲料水などの物資を迅速かつ円滑に提供できる体制を構築できる。また、同工場が稼働することで、京都府内を中心に約80名の雇用の創出を図る。

 また、同日、第八管区海上保安本部、海上自衛隊舞鶴地方隊、京都府、舞鶴市の各者と防災協定を締結することで、災害発生時の物資供給等の支援体制強化を図る。

 アイリスオーヤマは2030年までに食品事業の売上高1,000億円を目標に、今後も食品工場の生産設備増設を計画している。生活必需品の安定的な供給体制を構築することで、経済活性のみならず雇用の創出による地域社会への貢献も行う。

<舞鶴工場の概要>
所在地:京都府舞鶴市字高野由里小字石ヶ坪96番
総投資額:140億円
生産品目(予定) :天然水、炭酸水
新規雇用人数 :約80名
竣工日(予定):2026年半ば
敷地面積:52,713㎡

 詳細は、ニュースリリース