三菱重工、中国におけるガスタービン協業先での累計受注が150台に到達

・現地パートナーの東方電気集団・東方タービンと記念式典を開催

・三菱重工は2003年から東方タービンに大型ガスタービンのライセンス供与を順次拡充

・高効率ガスタービンの需要が高まる中国市場において、受注実績を手堅く積み上げ

 三菱重工業は10月16日、中国におけるガスタービン事業で協業している東方電気集団の傘下企業である東方タービン(東方汽輪機有限公司:Dongfang Turbine Co., Ltd.、本社:四川省徳陽市)でのガスタービンの受注数が累計150台に達したことを受け、記念式典を10月15日に現地で開催したと発表した。式典には、親会社である東方電気集団から張 彦軍総経理、東方タービンを代表して劉 輝董事長らが出席、三菱重工からは常務執行役員エナジードメイン長の土師 俊幸、執行役員副ドメイン長の東澤 隆司、執行役員中国総代表の久保 隆の各氏が出席し、累計150台受注達成を祝した。加えて、150台目の顧客となった中国華能集団の江蘇省分公司から秦 朝暉総経理の臨席も得また。

 東方タービンは、中国三大重電機器メーカーの一つで、発電用の蒸気タービン、ガスタービン、プラント補機などの製造・修理を手掛けている。三菱重工は2003年以来、同社への大型ガスタービンのライセンス供与を順次拡充。2015年には協業を強化する目的で、三菱重工中国事業の統括会社である三菱動力(中国)投資有限公司が、四川省の成都市内に成都分公司を開設した。また、三菱重工と東方タービンは、2004年に合弁で設立した三菱重工東方ガスタービン(広州)有限公司(Mitsubishi Heavy Industries Dongfang Gas Turbine (Guangzhou) Co., Ltd.)を通じ、中国国内の顧客に迅速に対応できる国産化アフターサービスを提供している。

 電力需要の増加が続く中国において、老朽化した石炭火力発電設備のリプレース需要や、再生可能エネルギーの増加に伴う調整電源としての需要などが高まっていることを背景に、ガスタービンの市場は堅調さを維持している。同国では環境負荷低減のために高効率ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備に対する需要が一層高まる中、最新鋭・高効率機種、水素混焼の技術力を擁する三菱重工のガスタービンは高い競争力を誇り、着実に受注実績を積み上げている。2024年3月には、東方タービンとの協業においてガスタービンの出荷数が累計100台に到達。そしてこのほど、ガスタービンの受注数が累計150台目を迎えたもの。

 三菱重工は今後も、東方電気集団・東方タービンとの連携により、中国の電力発展に協力するとともに、エネルギー効率向上および環境負荷低減に貢献していく。

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