西部電機、新精密工場兼事務所棟が竣工、ワイヤ放電加工機の需要増に対応

 西部電機(福岡県古賀市)は10月11日、本社敷地内に建設を進めていた新精密工場兼事務所棟が竣工し、9月 30 日(月)に竣工式を執り行ったと発表した。

 2022 年5月 23 日、主力製品の一つであるワイヤ放電加工機の需要増に伴い、量産化に対応するための新工場建設の決定していた。

 中国やASEAN 諸国におけるスマートフォンや電子部品、電気自動車関連の生産増や半導体市場の成長に伴い、ワイヤ放電加工機に対する需要も高い水準で推移している。高まる製品需要に対して、品質や納期面においても、顧客が求めているサービス内容に的確に対応することで、事業の競争力強化を図っていく。

 新工場の1階には、ワイヤ放電加工機の製造ラインを構築し、製造プロセスのデジタル化や無人搬送機などの導入により、生産能力は月産 80~90 台から約 1.5 倍の 120 台に向上する見込み。更に設備の高効率化による CO2 排出量の低減に加え、太陽光発電によるグリーンエネルギーを導入するなど、カーボンニュートラルの実現に向けても積極的に取り組んでいく。

 また、2階、3階には、設計事務所や社員食堂、トレーニングルーム、図書コーナーなどを設置し、従業員がいきいきと働くことができる環境づくりを進めていく。

 西部電機は、 「未来を輝かせ、卓越の技術で人とつながる」をスローガンに、創業 100 周年をゴールとした中期経営計画「Seibu Vision 2027」の実現のため、顧客・地域・従業員すべてのステークホルダーの満足度向上を図りながら、持続的な成長を目指す。

<新精密工場兼事務所棟の概要>
名称:新精密工場兼事務所棟
所在地:福岡県古賀市駅東三丁目3番1号(本社工場敷地内)
構造:鉄骨造(準耐火構造)
規模:地上3階 延床面積 11,707.21 ㎡(3,548 坪)
建築面積:6,209.12 ㎡(1,882 坪)

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