ソントン食品工業、茨城県笠間市に新工場用地を取得

 ソントン食品工業(東京都江東区)は10月2日、茨城中央工業団地(笠間地区)に新工場を建設する計画を決定し、茨城県と用地取得に係る契約を締結したと発表した。設備投資の詳細は今後決定していくが、需要が拡大している業務用製品の生産能力増強に向けた生産ラインの増設の他、東日本地域における物流体制の再構築を見据え、新たな物流拠点としての活用などを検討。将来的には、新たな市場開拓に向けて研究開発を更に推進し、石岡工場と一体連携を進め、ソントン食品工業の新たな柱となり得る新規事業の生産拠点として活用する構想も持っている。

 ソントン食品工業は、今年度を始期とする中期経営計画(2024 年度~2026 年度)の最重要課題として「ものづくり強化」を掲げている。新工場の建設により生産能力、生産性および品質の向上をはかり、持続可能な成長に向けた変革を推進していく。

<新工場の概要>
所在地:茨城県笠間市柏井 790 番1の一部
敷地面積:100,000 ㎡
投資金額:15 億 4 千万円(土地のみ)
取得時期 :2026 年 3 月予定
稼働開始 :2028 年 4 月予定

■茨城県 大井川和彦知事コメント:
 今回、ジャム、クリーム製品等を製造する食品製造業大手のソントン食品工業株式会社様が、新工場の建設に当たり、茨城中央工業団地(笠間地区)を選んでいただいたことについて心より感謝申し上げます。
 同社は 1954 年に石岡市に進出してから現在に至るまでの約半世紀以上、県内において操業を続けられ、本県の地域経済の発展と成長に大きく寄与して頂いたことにより、本県地域経済の発展において欠かすことのできない企業といえます。
 新工場では、業務用カスタードクリームの製造等を計画され、また将来的には、研究開発の推進により、ソントングループ様の新たな柱の一つとなるような新規事業の生産拠点として活用される構想もあると伺っており、更なる設備投資と地元雇用の創出による本県の持続的な発展につながることを期待しております。
 今後、ソントン食品工業株式会社様の新工場操業に向けて、インフラほか事業環境の整備や雇用の確保など、円滑な操業開始に向けた様々な支援を行うとともに、操業開始後も末永く本県で事業を継続していただけるよう、地元笠間市とともに最大限の協力をさせていただきたいと考えております。

■ ソントン食品工業株式会社 代表取締役社長 石川紳一郎氏のコメント:
 当社はピーナッツバターの製造事業に端を発する会社であり、その原材料である「落花生」の主要産地であった茨城県石岡市にて 1954 年より製造を開始して以来、主力商品である業務用カスタードクリーム、一般消費者向け紙カップジャムおよびクリームの製造を行って参りました。当社にとって茨城県はとりわけ縁が深く、事業上も重要な地域になります。
 好調な業務用製品の拡大のための用地を検討していたところ、この度茨城県からご提案をいただき、新たに当該地に新工場を建設することを決定しました。当該地は石岡工場から距離が近く、一体運営が可能になります。将来的にはこれらの工場間の連携強化を進め、当社グループの一大拠点として活用して参る所存です。
 新工場は、「働く魅力と誇りに満ち溢れた」、「未来に向けて進化し続ける」、「環境にやさしい」をコンセプトに建設を進めて参ります。
引き続き、茨城県との連携により、事業拡大に向けた生産体制の整備構築を進めることで当社グループの成長発展を図るとともに、茨城県における経済活性化や雇用創出など、地域社会の発展にも貢献して参ります。何卒、ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

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