FUJI、「AI 搭載 廃棄物選別ロボット」を加山興業に導入

・混合廃棄物の選別現場でも R-PLUS が活躍

 ㈱FUJI(愛知県知立市)は9月26日、同社が開発する「廃棄物選別ロボット R-PLUS(アールプラス)」が、加山興業(愛知県名古屋市)の産業廃棄物中間処理施設に導入されることが決定したと発表した。

 今回の加山興業への「R- PLUS」の導入は、愛知県が進める循環型社会の形成を促進するための「令和6年度愛知県循環型社会形成推進事業費補助金」の採択事業であり、AI 画像認識技術を活用したロボット選別機「R-PLUS」を用いて、高精度・高効率な混合廃棄物の自動選別に取り組む。「R-PLUS」は、2025 年 2 月より、同社の千両工場と市田工場にて稼働を開始する。

■開発・導入の背景
 日本では年間約 3 億 7 千万トンを超える産業廃棄物が排出されており、東京タワー約 9 万本に相当する量とも言われている。また、産業廃棄物(混合廃棄物)をリサイクルするためには高度な選別が必要となるため、現状では手作業による選別が不可欠であり、労働力不足が大きな課題となっている。

 FUJIでは、2023 年より加山興業と連携して混合廃棄物の選別におけるロボットの開発を進めてきた。特に混合廃棄物の自動選別の実現に向けて、回収対象物の特徴や品目ごとの選別方法、選別現場における運用について数々の課題に対して、意見交換を重ね完成した「R-PLUS」は、AIを搭載した画像認識で多種多様な廃棄物を高精度に識別・選別することが可能。同ロボットの導入により本来リサイクルできるにもかかわらず埋め立てや焼却に回っていた廃棄物をリサイクルルートに回すことが可能となる。

■導入先
加山興業株式会社 千両リサイクルプラント
住所:〒442-0008 愛知県豊川市南千両 2-1
破砕・選別ライン 1 台

加山興業株式会社市田リサイクルプラント
住所:〒442-0862 愛知県豊川市市田町蓮池 20 番地 2
破砕ライン1 台

 詳細は、ニュースリリース