川崎重工業は9月30日、ロボットディビジョンにおいて「IEC 62443-4-1」認証を取得したと発表した。
この認証は、産業用オートメーションおよび制御システムで使用する機器のセキュアな開発プロセス要件について規定したサイバーセキュリティに関する国際標準規格。医療機器、産業機器、民生機器、自動車、食品、化学、エネルギーなど幅広い分野における豊富な認証実績を持ち、国際的な第三者認証機関である「TÜV SÜD (テュフズード)」より2024年7月に認証の発行を受け、9月26日に西神戸工場で認証授与式が開催された。
製造現場におけるIoT化の取組みが加速していく中で、サイバー攻撃も増加しており、サイバーセキュリティ対策の重要性が高まっている。加え、欧州連合(EU)におけるEUサイバーレジリエンス法に代表されるように、デジタル要素を含む製品を開発・製造する企業に対してサイバーセキュリティの強化を求める動きが活発化しており、川崎重工としても対応を進めてきた。
今回認証を取得した開発プロセスをロボットディビジョンにおける製品開発に適用することで 、顧客に対して、より高いレベルのサイバーセキュリティ要件を満たした信頼性の高い製品を提供していく。
川崎重工は、1969年に国産初の産業用ロボットを発表して以来、自動車産業をはじめとする多くの分野で産業用ロボットの開発・供給を行ってきた。今後も、ロボット製品を通じて、最先端の技術と革新的なソリューションを提供し続けることで、産業の自動化と省力化に貢献していく。
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