NECプラットフォームズ、スマート農業ロボット向けにコンパクトボックス型コントローラを提供

・自動追従や自動走行など農作業を省力化・軽労化する自動化機能の開発に貢献

　NECプラットフォームズ（東京都千代田区）は9月26日、ロボット技術やICTを活用して超省力・高品質生産を実現するスマート農業の浸透を目指し、㈱DONKEY（神奈川県相模原市）が開発・販売するスマート農業ロボットCP200向けに、FPGAを活用してAIや画像解析のリアルタイム処理を可能にするコンパクトボックス型コントローラを提供したと発表した。

　スマート農業ロボットCP200は、小規模な圃場で様々な農作物を生産する都市農園などに適した多用途に対応可能なロボット。例えば、運搬やけん引、薬剤散布などの農作業を省力化・軽労化するため、カメラによる自動追従やGNSSを利用した自動走行といった機能を具備している。

　今回NECプラットフォームズは、エッジコンピューティングのコントローラに求められるリアルタイムで低遅延な処理、省電力、収容性、供給期間などの特長を持ち、FPGA部に専用ロジックを組み込むことができる米国AMD社の高性能なチップMPSoCを搭載したコンパクトボックス型コントローラの「AMD Zynq(TM) UltraScale+(TM) MPSoC搭載モデル」のメインボードを提供している。加えて、FPGA開発の支援を行い、カメラ画像・映像の無駄のない効率的かつ安定したリアルタイム処理を実現し、自動化機能の実用化に貢献しました。NECプラットフォームズが開発を支援したスマート農業ロボットCP200は、DONKEYより2024年9月より販売開始している。

■背景
　近年、国内の就農者減少・高齢化による人手不足や気候変動といった課題を背景に、スマート農業の実現が期待されている。
　こうした中、DONKEYは農業者と作物をつなぐ・農業者とともに成長する・地域とともに栄える、を基本コンセプトとし、スマート農業の実現のために農業ロボットシステムを提供している。特に、持続可能な都市農業を実現するため多用途に対応できる農業ロボットシステムの開発を進めており、エッジ領域でAIや画像解析など負荷の大きい演算処理が可能で、屋外利用に耐えられる高温環境に対応したエッジコンピューティングのコントローラが求められていた。

　詳細は、ニュースリリース