日立建機、インドネシアで120tクラスの超大型油圧ショベルを量産開始

・グループ連結で鉱山機械の生産能力を強化

 日立建機は9月20日、インドネシア向けの超大型油圧ショベルの需要に対応するため、インドネシアの生産拠点であるP.T.日立建機インドネシア(本社:西ジャワ州)で、2024年11月より超大型油圧ショベルEX1200(120tクラス)の量産を開始すると発表した。

 日立建機グループは、現在、超大型油圧ショベルやリジッドダンプトラックを主に常陸那珂臨港工場(茨城県ひたちなか市)で生産し、世界中の顧客に提供している。また日立建機インドネシアは、これまで中型油圧ショベルの生産のほか、超大型油圧ショベルのフロント(ブーム、アーム、バケット)やトラックフレーム、リジッドダンプトラックの荷台など、鉱山機械の溶接構造物の生産も担ってきた。

 東南アジアで最大の鉱山機械の市場であるインドネシアは、比較的小・中規模な鉱山が多く、120tクラスの油圧ショベルの需要が高い地域。また、日立建機グループが独自展開を加速する米州市場を含めた世界中のマイニング製品の需要に迅速に応えるために、グループ全体の生産能力を強化する必要があった。

 こうした背景から、日立建機インドネシアのチビトン第2工場を増築し、生産設備や組み立てスペースを新たに設け、超大型油圧ショベルEX1200の生産することを決定した。また、増築したエリアでは、高い溶接技術をいかしてマイニング製品の溶接構造物の生産品目を広げる。

 日立建機グループは、今後もグローバルな需要に応えるために、各拠点で顧客のニーズに沿った製品開発・生産を行っていく。

<日立建機インドネシア チビトン第二工場 概要>
所在地:Jl. Selayar II Kavling K-1 Desa Telajung, Kec. Cikarang Barat, Kab. Bekasi 17530 – West Java, Indonesia
インドネシア 西ジャワ州ブカシ市
代表者 取締役社長:永尾 幸三
面積:100,000㎡
投資金額:約18億円
生産品目:鉱山機械の溶接構造物
天井クレーンや圧力容器など建設機械以外の溶接構造物
従業員数:約1,500人(2024年3月末現在)

■日立建機について
 日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械などの開発・製造・販売・サービスの事業をグローバルで展開している建設機械メーカー。新車販売事業に加えて、部品・サービス、再生(部品・本体)、レンタル、中古車の「バリューチェーン事業」を拡大し、革新的なソリューションを顧客に提供する真のソリューションプロバイダーとして、顧客と共に成長をめざす。この想いの実現を全てのステークホルダーに約束する証としてニューコンセプト「LANDCROS」を制定し、普及・浸透に取り組んでいる。世界に約26,000人の従業員を擁し、2023年度(2024年3月期)の連結売上収益は1兆4,059億円、海外売上収益比率は84%。詳しくは、日立建機のウェブサイト参照。

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