東亞合成、リチウムイオン電池用バインダー製造設備の増強

・経済産業省が蓄電池等の「供給確保計画」として認定

 東亞合成(東京都港区)は9月9日、電気自動車などに使用されるリチウムイオン電池用バインダー (以下、バインダー) の製造設備の増強を決定したと発表した。

 2017 年から製造販売している東亞合成の負極用バインダーは、 電池の膨張抑制による長寿命化と高イオン伝導率による低抵抗化に優位性がある。

 今回、製造設備の増強投資が、経済安全保障の観点から、蓄電池等の安定供給確保のための取組みに関する計画(供給確保計画)として経済産業省に認定された。

 東亞合成は、製造条件の最適化や高効率化などの先進的な製造技術に基づいた設備を導入すること
で需要の拡大に対応し、モビリティ製品のさらなる強化に取り組んでいく。

<認定された供給確保計画の概要>

設置場所 :名古屋工場(愛知県名古屋市港区昭和町17−23
完成時期 :2025 年 12 月

内容:
(1)種類 :生産基盤の整備、生産技術の導入・開発・改良
(2)供給開始:2026 年 10 月
(3)生産能力:蓄電池 142GWh/年相当

取組みを実施するために必要な資金の額:約 38 億円
最大助成額 :約 13 億円

 ニュースリリース