ニデックオーケーケー、自動化・省人化ニーズに対応する「立体パレットストッカ」を発売

・立型5軸マシニングセンタVB-X350と共にドイツAMB 2024で初披露

 ニデックグループ会社であるニデックオーケーケー(兵庫県伊丹市)は9月9日、立型5軸マシニングセンタVB-X350に取り付けるクラストップレベル*の省スペースを誇る「立体パレットストッカ」を発売すると発表した。EVや半導体装置、電子部品などの多品種小ロット生産における自動化・省人化ニーズに対して、高速加工を行う5軸加工機と、被加工物(ワーク)を自動で取り換える立体パレットストッカを組み合わせた自動化システムを提案さる。

 同システムは、9月10~14日にドイツのシュトゥットガルトで開催される「AMB2024(国際金属加工展)」に出展。複雑化する部品加工の生産性向上に寄与するシステムとして紹介する。

 今回、発売する「立体パレットストッカ」は、ワークを取り付けたパレットの機械への搬入・搬出を自動で行うもので、ユーザの生産形態や場所を問わず設置できるよう“省スペースで簡単操作”をコンセプトに開発した。

 省スペース化実現のため、立体方式(立積み)を採用し、かつ、自動パレット交換装置の駆動部のレイアウトを最小にしている。また、パレットラックの組み合わせ単位を、最小が4列×4段の16パレット、最大が7列×4段の28パレットにしたほか、コンパクトな部品や機器の採用でスペースを阻害しないよう設計を行い、クラストップレベルの省スペースを実現している。

 簡単操作については、経験の浅い作業者にも容易に操作ができるように、操作盤を直観的でシンプルな画面構成にした。また、段取り替え時の作業者の負担を軽減するため、作業要領やノウハウなどの入力・閲覧、ワーク交換のタイミングや加工スケジュールの管理などを操作プログラム上でおこなえる。これら機械と立体パレットストッカ、ハードとソフトの組み合わせにより、夜間自動運転や作業工数削減などオペレーターの負担軽減と、生産性向上を実現する。

 ニデックオーケーケーは、今後も様々な製造現場が抱える自動化・省人化などの課題に対して、多彩な機械と周辺装置を開発、提供していく。

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