コマツ 、F1チーム「ウィリアムズ・レーシング」とのエンジニア育成プログラムを開始

 コマツは9月5日、同社がスポンサー契約を締結しているF1チーム「ウィリアムズ・レーシング」は、次世代のエンジニアの育成を目指し、「コマツ・ウィリアムズ エンジニアリングアカデミー(以下、KWEA)」を開始すると発表した。

 KWEAは、コマツが務めるウィリアムズ・レーシングのプリンシパルパートナーシップの一環として運営される。2025年初旬に開始するプログラムでは、STEM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学)分野を学ぶ10名の学生に対し、最先端のメカニック技術などを習得する機会を提供し、エンジニア職やモータースポーツ分野でのキャリア形成をサポートしていく。

 同プログラムへの応募資格は、2024年11月にサウジアラビアで開催されるF1 in School(※)世界大会のファイナルステージに出場する16歳以上の学生に与えられる。コマツとウィリアムズ・レーシングは応募者から10名の学生を選抜し、複数年にわたり、それぞれの学生の専攻や関心に基づき個別に考案された内容に沿って、以下を含むさまざまな特典を提供し、未来の技術を支える世代を育成する。

・コマツおよびウィリアムズ・レーシングでの職業体験(技能実習やインターンシップなど)

・コマツやウィリアムズ・レーシングによる、エンジニアリングやモータースポーツ業界に関するメンタリング提供

・EラーニングによるF1関連技術指導

・コマツおよびウィリアムズ・レーシング内のコミュニティやネットワークの形成機会

 コマツは、KWEAを通じて、未来の技術を支える世代に対し、グローバル企業としてのコマツの認知度を高め、エンジニアのキャリアに必要なSTEM分野での多様な教育機会の提供に貢献していく。コマツとウィリアムズ・レーシングは、KWEAを通じてサーキットの外へもパートナーシップを広げ、未来の世代の育成に共に取り組んでいく。

■コマツ 社長 小川啓之氏のコメント
 「コマツは、創業から100年以上、未来の世代を育成する取り組みを続けてきました。世界各国に約6万4,000人の従業員を擁するグローバル企業として、私たちの業界の継続的な発展を支えるために、新しい世代の才能を育成することが私たちの使命だと考えています。この重要な取り組みにおいて、ウィリアムズ・レーシングと協力し、学生たちのSTEMキャリアに向けた成長を支援できることを誇りに思い、未来に大いに期待しています。」

■ウィリアムズ・レーシング チーム・プリンシパル James Vowles氏のコメント
 「KWEAを立ち上げることができて嬉しく思います。バックグラウンドにかかわらず、優秀な才能を見つけ出し、育成することは、私が非常に大切にしていることです。未来の世代に投資し、成功をサポートする責任があります。私はキャリアの初めにチャンスをもらった経験があるので、その効果をよく知っています。このアカデミーは、ウィリアムズ・レーシングとコマツが、私たちの組織の基盤となる未来の才能を見つける手助けをし、共通する信念を示すものでもあります。」

(※)F1 in Schools:ミニチュア・マシンを製作し、スピードやチームワークなどを競い合うF1関連の学生向けプログラム。現在は世界約30カ国の学校が参加し、各国の予選を勝ち上がった学校が世界大会へと出場する。

 ニュースリリース

 参考:欧州コマツ(コマツヨーロッパ)ニュースリリース