・需要の高まりに応え、製造能力を2倍増へ
三菱マテリアルは8月23日、連結子会社であるMMCリョウテックが製造・販売する鉱山・土木用工具の製造体制を拡充するため、タイ国に有する同工具の製造拠点OTEC (Thailand) Co., Ltd.(以下、OTEC社)において新工場を建設し、製造能力増強を図ると発表した。
鉱山・土木用工具のうち、岩盤を削孔する工具であるビットおよびロッドは、鉱山や砕石、トンネル工事などの土木工事に広く使用されている。世界的な人口増加による資源需要の高まりやインフラ整備の伸長から、上記工具の需要は今後も拡大基調にある中、顧客ニーズに対応した製品の提供と安定した製造体制の構築が求められている。
OTEC社は1997年の設立以来、建設工具の海外製造拠点として着実に成長してきた。今後高まる需要に応えるべく、ロッドの製造能力を増強する新工場建設に着工した。新工場は2025年10月の稼働を目指し、新たに機械加工設備や熱処理設備を導入する予定。製造能力は需要の高まりに応じて将来的に2倍まで引き上げる計画。
三菱マテリアルグループは「人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」ことを私たちの目指す姿と定めている。目指す姿の実現に向け、資源循環の拡大、高機能素材・製品供給の強化に取り組んでいく。
<新工場概要>
所在地:タイ王国プラナコーンシーアユタヤ県、ワンノイ郡
製造:鉱山・土木用工具であるロッド
面積:敷地(54,400m2)、延床(11,900m2)
<OTEC社概要(2024年4月1日時点)>
会社名:OTEC (Thailand) Co., Ltd.
設立年月:1997年3月
出資者:MMCリョウテック社100%
代表者:山本 克
本社所在地:タイ王国プラナコーンシーアユタヤ県、バンパイン郡
従業員数:198名
事業内容:鉱山・土木用工具の製造
主要製品:ビット、ロッド