CKDが8月9日に発表した2025年3月期第1四半期(4〜6月)連結業績によると、売上高38,078百万円 (前年同期比15.3%増) 、営業利益4,365百万円 (同52.0%増) 、経常利益4,544百万円 (同54.4%増) 、親会社株主に帰属する四半期純利益3,062百万円 (同63.6%増) となった。
第1四半期における我が国経済は、雇用環境が緩やかに改善し賃金が増加する中、景気は回復基調にある。企業の設備投資は依然として慎重な動きがみられるものの、底堅く推移した。半導体・電子部品市場においては、特にHBM(High Bandwidth Memory:広帯域幅メモリ)を中心とするAI関連の投資が増加しているが、本格的な回復は下期以降と予想されている。自動車市場においては、世界的な電動化の流れを受け、メーカー各社による国内外での投資案件が増加した。
海外では、米国経済は、半導体市場においてAI関連や自動車以外の半導体需要は引き続き低調に推移している。自動車市場においては中長期的にEV市場の拡大が見込まれ、現地での投資案件が増加している。欧州経済は、エネルギー価格の高騰による生産や輸出不振に直面し、地政学的リスクもあるものの、インフレの低下や雇用・賃金の改善等により景気回復の兆しが見られる。中国経済は、半導体国産化の動きもあり、旺盛 な投資が続いている。
■セグメント別の状況
<自動機械部門>
国内外の車載電池市場への投資が増加していることを背景に、リチウムイオン電池製造システムの売上高が増 加した。また、国内におけるジェネリック医薬品の供給不安を背景に、安定供給に向けた投資が継続し、薬品包装機の売上高が増加した。
その結果、売上高は7,179百万円 (前年同期比156.7%増) 、セグメント利益は収益改善の効果にセールス ミックスも加わり、1,418百万円 (同1,993.3%増) となった。
<機器部門>
国内市場では、世界的に旺盛なAI関連投資を背景に、半導体・電子部品業界の一部の顧客で在庫消化が進み、半導体製造装置向け売上高が増加した。 海外市場では、昨年度後半から半導体関連需要に回復の兆しが見えてきている東アジア、FA市場の成長が続くインドで売上高が増加した。
その結果、売上高は30,899百万円 (前年同期比2.2%増) 、セグメント利益は売上増加により、4,216百万円 (同4.1%増) となった。
■今後の見通し
2025年3月期(24年度)連結業績予想は前回通りで、下記のとおり。
売上高148,000百万円(前期比10.1%増)、営業利益17,500(同33.4%増)、経常利益17,500(同34.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益11,800(同41.5%増)。
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